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[MOM2646]浦和西FW森喜紀(3年)_ブレイクなるか、186cmの万能型ストライカー

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浦和西高の大型ストライカー、FW森喜紀

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.14 選手権埼玉県2回戦 浦和西高 1-0 埼玉平成高 西武台高G]

 今季は関東大会予選、インターハイ予選と上位に食い込むことができていないために、知名度はそれほど高くない。だが、関東大学1部リーグの強豪大学も注目する素材だ。

 浦和西高のFW森喜紀(3年)は、186cmの高さと50mを6秒台前半で走るスピード、そしてキープ力、得点力も併せ持つ万能型ストライカーだ。選手権埼玉県予選2回戦のプレーについて本人は「もうちょいできた。シュートも打てていなかったし、裏にも抜けられなかった」と首を振ったが、それでも最前線で空中戦で強さを発揮し、ボールキープの部分などで奮闘。市原雄心監督も「相手も嫌がっていた。ヘディングでも競り勝っていた」と評価するプレーだった。

 後半30分には、相手ハンドで得たPKを独特の間合いから右足で左隅に決めて決勝点。「結果的に1点決められた。自分の目標は毎試合点を獲ることで、それがチームのためになると思っているので良かったです」と頬を緩めていた。

 元々はFWリオネル・メッシが好きだったというが、大型FWに成長した現在はFWクリスティアーノ・ロナウド、FWハリー・ケインといった長身ストライカーの動きを映像でチェック。それを自身のプレーに活かそうとしている。

 大学のセレクションで評価を獲得。それでも、自分にはまだまだ力が無いと分析する森は、選手権予選でチームを勝たせる活躍をして、自信を持って大学サッカーに挑戦したいという考えだ。市原監督は「ポテンシャルがある。アイツが(選手権で)ブレイクしてくれないと」と期待を口にしていたが、その期待に結果で応えるだけ。「この仲間たちとやれるのは最後なので後悔ないように」全力で戦い、一つでも多くのゴールを決めて、白星を勝ち取り、高校サッカーを卒業する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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