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日本vsウルグアイ 試合後の森保一監督会見要旨

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初陣から3連勝となった森保一監督

[10.16 キリンチャレンジカップ 日本4-3ウルグアイ 埼玉]

 日本代表は16日、キリンチャレンジカップでFIFAランキング5位のウルグアイ代表と対戦し、4-3で勝利した。

以下、試合後の森保監督会見要旨

森保一監督
「まずは今日、埼玉スタジアムに応援に来てくださったサポーターの皆さん、テレビなどメディアを通して応援してくださった皆さんにお礼を言いたい。そして、日本代表の強化として素晴らしい対戦相手を組んでくださったキリン各社の方々に感謝の気持ちを伝えたい。試合については、形は別として勝ちにこだわってやっていこうということで、選手たちが勝ちにこだわって勝利できたことは良かったし、応援してくださる方々に喜んでもらえたのも良かったと思う。パナマ戦、ウルグアイ戦と戦ってきたが、トレーニングでチームとしてやろうとすること、ミーティング等でもチームのコンセプトを選手に伝えながら活動してきた。選手たちがまずはチームコンセプトのもと、個の力を発揮し、チームとしてトライすることをやってくれたうえでの結果ということで非常に良かったと思う。勝って、4点奪って、シュート数でも公式記録で14本ということで、攻撃の姿勢を持ってやれたことは良かったが、失点を減らすことはできたと思うし、そういう意味ではさらにいいチームがつくれるように、いい内容と結果を出せるように気を引き締めて次を迎えたい」

─前の試合と比べて大迫と南野の距離感もコンビネーションも良くなったが。
「攻撃の形をつくるトレーニングはやったが、トレーニングだけでなく、パナマ戦から2人がプレーして、その中でお互いにコミュニケーションを取って、次により良いものをつくっていこうと。そういうコミュニケーションをピッチ外でもピッチ内でも取ってくれたことがこういう形に出たのかなと思う。2人だけでなく、前線の4人プラスボランチ、サイドが絡んでいく。DFラインからどうやって縦パスを入れるか。チームの共通理解が少しずつ深まったことが良い距離感と形をつくれた要因かと思う」

─南野、中島、堂安という若手3人が積極的にプレーしていた。
「その3人はもちろん、チームとして攻撃の姿勢を持って、アグレッシブに戦っていこうと。攻守ともにアグレッシブに入っていくことをやってくれたと思う。実際、今、名前が出てきた3人は得点にも絡んでくれたし、チームの攻撃を引っ張っていくという気持ち、自分が得点に絡んでいくんだというアグレッシブな気持ちを持ってプレーしていたと思う。結果もついて、さらに自信にもなったと思うし、彼らが持った自信をチームにさらにいい形で落とし込んでいけるように監督として今後につなげていきたい」

─ウルグアイ相手にこれだけの内容の試合ができたが、これだけのことができると予想していたか。
「まずは私がというよりも、選手がFIFAランク5位のウルグアイに対して同じ目線で戦ってくれているのかなと思う。海外でプレーしている選手たちにはウルグアイの選手とチームメイトという選手もいるし、日ごろリーグ戦で戦っている相手ということで、選手が同じ目線でウルグアイ相手に戦ってくれたと思う。そこは、これまでの選手個々の経験も大きいが、W杯でベルギーと戦って、結果的に負けはしたが、そこでも同じ目線を持って、互角の戦いができるという自信を海外の選手だけでなく、日本代表として、日本サッカーの自信として国内の選手も含めて持ってくれたことが、今日のゲーム内容につながったのではないかと思う。もちろんウルグアイはアウェーから来ているし、我々の選手も欧州から来ている選手は多いが、(ウルグアイは)アウェーの中で難しい戦いだったと思う。ただ、我々日本代表の選手たちが彼らと同じ目線を持って、今後の目標である(W杯)ベスト8以上に行くために彼らと互角に戦わなければいけないという思いを持って戦ってくれたことが大きかったと思う。勝敗で今日は勝つことができたが、まずは世界のトップトップのチームと常に互角の戦いができるようにしていくことが、その目標を達成する確率を上げることにつながると思うので、今日はホームでやれたが、アウェーでもそういう形で強豪国と試合ができるようにしていければと思う」

─失点はミスとセットプレーだったが、守備面での課題と収穫は。
「4-2になってからは、できればその点差で試合を進めて、試合を締めくくりたいところは私の中であったし、そこは選手も共有してくれていると思う。しかしながら、選手が守備の部分でも入りからアグレッシブに相手の選手に対してボール奪うためにチャレンジしていく、多少後手になっても粘り強く、個々が責任を持って戦ってくれたこと。プラス、個々の局面から周りが距離感をよくして相手にやらせないという守備は、選手たちが私が求めていることを実践してくれたと思う。日本の良さである粘り強く対応していくというところを選手は発揮してくれたと思っている。相手の対応も、クロスから一度ファーサイドに入れて、そこから折り返しというところでピンチもあったが、選手が体を寄せて最後のところは防ぐという粘り強い守備をしてくれたと思う。FKの失点に関しては、我々がこれから先も警戒していかないといけないところだと思う。FKのときの守備もそうだが、FKを与えないという部分で、100%防ぐことは無理かもしれないが、少しでも相手のチャンスになるようなFKは与えないということをチームとして共有してやっていきたい」

─W杯組の3人がDFラインに入り、前線では大迫のゴールもあったが、融合、化学反応という点での手応えは。
「融合という意味では、選手たちが今のベストを出してくれたと思うし、うまくいかない部分があっても、そこは今、トライしている段階ということで、よりよいものをつくっていくということを考えながらベストなトライをしてくれていると思うし、現段階でのベストを出してくれていると思っている。しかし、ここがクオリティーのトップトップではないと思うので、これから先、もっと攻撃のクオリティーを上げていけるように、チームとしてさらに上を目指していけるようにしたい」

─チームのコンセプトの中で個の力を出すバランスについてはどう考えているか。フル代表は活動期間が短く、海外組と国内組でコンディションが異なる難しさもあると思うが。
「コンセプトのところで個の特徴を出すということ、チームとしての役割をコンセプトの中で出していくということは、言葉で言うのは簡単だが、実際にやるのは難しいと思う。しかし、そこは日本人の良さである賢く両方のことを合わせてやっていけるというところを選手たちが今、示してくれているのかなと思う。選手たちは個の特徴を発揮する、プラス、チームのコンセプトとして一体感を持って連係連動して戦うというところで、現段階でのバランスはいいと思うし、いいトライをしてくれていると思っている。9月、10月のキリンチャレンジカップの中で、欧州組が日本に戻ってきてチームとして調整して試合をする部分では、時差のことがあったり、直近の試合が終わるのがバラバラで、そこから帰国してチームづくりをしなければならないので、コンディション調整は非常に難しいなと思っている。特に1試合目は、なかなか睡眠がうまく取れない選手や、長距離移動があって回復し切れていない選手もいる中、チームとしてコンディションを合わせていくのは難しいが、選手がそれぞれ個々で工夫してくれて、少しでもいいコンディションをつくっていくことをやってくれている。チームとしては、チーム全体でのコンディション調整はもちろんだが、個々に目を向けたコンディション調整や練習メニューも考えていくことが必要だと思う」

●アジアカップ2019特設ページ

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