beacon

J1クラブも興味示した中央学院左SB道願、インハイ3位の従兄弟のように選手権は「自分が活躍する大会に」

このエントリーをはてなブックマークに追加

チームメートが見守る中、リフティング1000回のメニューにチャレンジする中央学院高DF道願温斗

 第97回全国高校サッカー選手権千葉県予選は20日、28校による決勝トーナメントに突入する。“千葉のドリブル軍団”こと中央学院高は東海大市原望洋高と初戦。魅せるだけでなく、結果にもこだわって全国初出場を狙う。

 今年はOBのFW武田拓真がファジアーノ岡山入りし、MF児玉駿斗(東海学園大2年)とFW榎本大輝(東海学園大4年、19年名古屋グランパス加入内定)が特別指定された名古屋グランパスからJ1デビュー。毎年のように個性的な選手を輩出している中央学院は、今年も10番MF伊藤拓巳(3年)やMF古山楓雅(2年)といった注目のテクニシャンがいる。

 中でも左SB道願温斗(3年)はJ1クラブの一つが興味を示し、大学進学後も継続してチェックすることを予定しているというプレーヤーだ。柏レイソルA.A.TOR'82出身の道願は、中央学院の約50種類のドリブルメニューや、試合で思い切ったチャレンジのできる環境の中で成長。「サイドの1対1は自分の一番の武器だと思っています。(どんな相手でも)抜ける自信があります」という1対1の強さや鋭くPAに入って行く動き、そして左足クロスやプレースキックの質の高さが特長のSBになった。

 エース伊藤が「頼りにしています。キックの精度が高くてドリブルが上手いです」と信頼する存在。力強さや攻守におけるスピード感などこれからだが、本人は「(大学など)いろいろなところからスカウトが来て自分の自信になりました」と語り、浜田寛之監督も希少価値の高い左SBということも踏まえて、大学卒業後のプロ入りを期待している。

 その道願の従兄弟、MF道願翼(現法政大)は関東一高(東京)時代の15年インターハイで全国3位。大会優秀選手にも選出されている。「従兄弟も活躍していたので、自分もああいう舞台で活躍できたらいい」と道願。中央学院は15年準決勝で市立船橋高に惜敗し、16年は八千代高にPK戦敗退、そして昨年も準々決勝で市立船橋に競り負けている。選手権予選を「自分が活躍する大会にしたいです」と誓う道願が、左サイドで攻撃力を発揮し、激戦区・千葉を勝ち抜く力になる。 

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

TOP