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名古屋連敗ストップで降格圏再脱出!柏との“残留争いライバル”対決制す

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名古屋が連敗を止めた

[10.19 J1第30節 柏0-1名古屋 三協F柏]

 フライデーナイトJリーグのJ1第30節で、名古屋グランパスが敵地で柏レイソルに1-0で勝利した。名古屋の連敗は3でストップ。4試合ぶりの勝ち点3で降格圏を再び脱出した。

 14位柏と16位名古屋の対戦。残留争い真っ只中の両チームの直接対決となった。Aマッチウィークを挟んでの一戦だが、柏はルヴァン杯準決勝を消化。14日にはPK戦にもつれ込む死闘を演じたものの、湘南に敗れている。

 スタメンは柏は敵地で広島に快勝した前節から2人を変更。ケニア代表に招集されていたオルンガは、ベンチからのスタートになった。対する3連敗中の名古屋は、右SB宮原和也を負傷で欠く影響で、3バックにシステムを変更。DF櫛引一紀を5試合ぶりに先発起用。出場停止明けのMFエドゥアルド・ネットと、故障明けのFWガブリエル・シャビエルが先発に復帰した。また特別指定選手の早稲田大MF相馬勇紀が4試合ぶりにベンチ入りした。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤は両GKの奮闘が目立った。まずは名古屋GKランゲラック。開始3分で迎えたMF江坂任の決定機をスーパーセーブで防ぐと、同11分のMF大谷秀和に許したミドルも難なく弾き出す。雨でスリッピーな難しいコンディションだったが、さすがのプレーで会場を沸かせる。

 負けじと柏GK桐畑和繁も魅せる。序盤押し込まれていた名古屋が押し戻しかけた時間帯、前半26分のE・ネットのスルーパスでMF小林裕紀に1対1を作られるが、シュートをしっかりと弾き出す。同30分には小林の折り返しに走り込んだMF玉田圭司のシュートも防いでみせた。

 しかし前半35分、名古屋がスコアを動かした。左サイドでFWジョーからのパスを受けたG・シャビエルがゴール前に素早いボールを入れる。これにジョーとMF前田直輝が詰める。ジョーの得点と発表になっていたが、公式記録は前田のゴールに訂正された。名古屋は同43分にMF瀬川祐輔に決定的なシュートを打たれたが、これもランゲラックが好セーブで防ぎ、前半をリードして折り返した。

 一気に流れを掴みたい名古屋は後半からDF青木亮太に代えてDF和泉竜司を投入する。和泉は早速後半3分、ゴール中央から左足でミドルを狙う決定機を作る積極性を見せるが、これは桐畑に防がれる。同9分にはFWクリスティアーノのFKからGKの前で瀬川に触られ、DF鈴木大輔に押し込まれる場面があったが、オフサイド判定に助けられた。

 柏は後半15分に江坂に代えてFWオルンガを投入。攻撃に厚みを持たせる。しかし同27分にゴール前でクリスティアーノが前を向くが、DF丸山祐市の体を投げ出した守備に防がれるなど、1点が遠い。さらに同32分には前半34分にイエローカードを受けていたDF高木利弥が2枚目をもらってしまい、退場。数的不利まで強いられることになった。

 名古屋は後半35分に前田に代えて相馬を投入。一気に畳みかけようとする。その相馬は早速36分の仕掛けからFKを貰う。対応したDF小池龍太もイエローカード覚悟で止めるしかなかった。さらに同37分にはMF玉田圭司に絶妙なスルーパスを通すなど、短い時間でも十分の存在感をみせた。

 試合は名古屋が1-0で勝利。連敗を3で止めた名古屋は勝ち点を34に伸ばして、残留争いのライバルである同33の柏をかわした。さらに名古屋は台風の影響で、2試合未消化の状況だ。名古屋が残留争いのライバル対決で貴重な勝ち点3を積み上げた。

(取材・文 児玉幸洋)
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