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首位川崎F、5発逆転で独走態勢へ!!神戸はイニエスタ先発復帰でゴラッソ連発も…

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5点目が決まって喜ぶ川崎フロンターレMF大島僚太

[10.20 J1第30節 川崎F5-3神戸 等々力]

 J1リーグは20日、第30節2日目を各地で行い、首位を走る川崎フロンターレはホームでヴィッセル神戸と対戦した。スーパーゴールを連発した神戸が一時は2点リードしたが、後半に猛攻をしかけた川崎Fが大逆転。最後は5-3で勝利し、2位広島との勝ち点差を4に広げた。

 川崎Fは前節の鹿島戦(△0-0)で退場したMF阿部浩之と累積4枚目の警告を受けたMF守田英正が出場停止。トレーニング中にDF車屋紳太郎が負傷したため、スタメン3人を変更して臨んだ。MF齋藤学が17試合ぶりに先発に入り、出場停止明けのMF家長昭博とFW知念慶も名を連ねた。

 対する神戸は今夏バルセロナから加入したMFアンドレス・イニエスタが9月15日のJ1第26節以来、1か月ぶりのスタメン復帰。前節の長崎戦(△1-1)から4人を変更して最終ラインを大幅に入れ替え、20試合ぶり先発のDF那須大亮を筆頭にDF藤谷壮、DF橋本和が並んだ。[スタメン&布陣はコチラ]

 先に試合を動かしたのは川崎Fだった。前半10分、左サイドに抜けた知念のグラウンダークロスにDF登里享平が反応し、DF大崎玲央のアフタータックルを受けてPKを獲得。このPKを同13分、10月の日本代表シリーズを負傷で辞退し、この一戦に向けて備えてきたFW小林悠が左に流し込んだ。

 ところが前半15分、神戸は中盤でMF中村憲剛と競り合ったイニエスタを起点に右サイドへ展開し、クロスは阻まれたがセカンドボールをイニエスタがキープ。浮き球パスをPA内のFWルーカス・ポドルスキが頭で落とすと、クリアを試みたDFエウシーニョのキックがDF奈良竜樹に当たり、オウンゴールで追いついた。

 攻勢を強める神戸は前半28分、再びイニエスタを起点に攻撃を進めると、左に開いていたポドルスキがバイタルエリアを横切るパスを通す。これを受けたFW古橋亨梧が強烈なミドルシュートを放ち、ボールはGKチョン・ソンリョンの伸ばした手をすり抜けネットに突き刺さった。

 神戸はさらに前半35分、自陣でこぼれ球を拾ったイニエスタが縦に付け、古橋のパスを受けたポドルスキがカウンターを牽引。右への大きなサイドチェンジを送ると、抜け出したMF三田啓貴が左足でファーサイドに叩き込み、2つのスーパーゴールでリードを広げた。

 それでも前半43分、川崎Fは神戸GKキム・スンギュのゴールキックの乱れから敵陣でスローインを獲得し、小林が送ったボールをMF大島僚太が猛然と前へと運ぶ。PA内まで切り込んだ10番が低いクロスを送ると、家長がダイレクトで流し込み、打ち合いの前半を2-3で終えた。

 後半の立ち上がりは川崎Fペース。だが、2トップの一角に入る古橋が自陣まで引いて守る神戸の変則5バックを崩せず、なかなか得点を奪えない。後半11分には、中村のスルーパスからエウシーニョが角度のないところから狙ったが、鋭いシュートはキム・スンギュに両手で弾き出された。

 それでも後半20分、ピッチ中央を家長がゆったりと攻め込むと、引いた相手守備陣を避けて左サイドの齋藤にパス。得意のコースでボールを受けた背番号37がドリブルでPA内に侵入し、対面の藤谷をフェイントで揺らして縦へと突破すると、鋭く左足を振り抜いて今季初ゴールを叩き込んだ。

 同点に追いついた川崎Fは後半24分、中村を起点に右サイドを崩すと、エウシーニョのパスを受けた家長がノールックで流す。これに反応したのが大島。PA内の小林に鋭い縦パスを当てて一気にゴール前に攻め込み、リターンを受けてダイレクトシュート。一時は2点ビハインドを負っていた川崎Fだったが、背番号10の10試合ぶりゴールで逆転に成功した。

 神戸は後半26分、三田に代わってDF伊野波雅彦を投入し、攻撃陣の守備負担を軽減させる策に出たが、川崎Fはなおも止まらない。同31分、右サイドを突破したエウシーニョが切り返しからうまく流し込み、リードを広げる5点目を獲得した。その後も主導権を握った川崎Fが神戸のカウンターを許さず、アディショナルタイムには小林がポスト直撃のビッグチャンスも創出。最後まで敵陣で試合を進め、両チーム合計8ゴールの打ち合いを見事に制した。

(取材・文 竹内達也)
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