beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

「倒れてもはいあがる」。ブラサカ日本代表に初選出された丹羽の執念

このエントリーをはてなブックマークに追加

丹羽海斗は日本代表のエース川村怜(左)にしつこく食い下がった

[10.20 ブラサカ東日本4節 Avanzare つくば 1-1 free bird mejirodai 筑波大学]

 腹をおさえて横たわったまま、しばらく動けなかった。free bird mejirodaiの丹羽海斗は1点リードした後半10分すぎ、相手の日本代表エース、川村怜の強烈なシュートを自陣ゴール前で、腹で受け止めた。うずくまる丹羽の姿を見た大会スタッフからは「(ピッチ外に)出してあげてくれ」と声もかかる。その言葉に反抗するかのように、丹羽は大声をあげながら立ち上がり、プレーを続けた。

「苦しいなあ、と思っていましたが、絶対に戦いたかった。プレーしたかったんです」

 格上の相手に対し、後半10分すぎまでリードを奪う展開。残り10分我慢すれば、金星も手に入った。数分後に川村にゴールを決められてしまったが、前半2分に鳥居健人のゴールで先制した後は丹羽らを中心に3人で川村に襲い掛かるしつこいディフェンスを継続。日本代表のエースに、自分の間合いでシュートを打たせるスペースを与えなかった。

取材を受けるときはいつも直立不動。手の指先も伸びている

 丹羽は11月4日に対戦するアルゼンチン代表戦の日本代表10人に初めて選ばれた。丹羽について、この日対戦した川村はこう評する。
「怖がらずにボールに体を寄せられて前に出られる選手は、実はそんなに多くないんですよ。彼のそういうところを期待しています」

 対する丹羽は初々しい。
「正直、まだ(日本代表に選ばれた)実感はあるわけではないんです。当日は両親や自分を育ててくださった方、支えてくださった方が来てくれるそうです。まずは全力のプレーをして恩返しをしたいです」

 戦いの場から簡単には降りない。20歳の丹羽のひたむきな闘争心も、日本代表の大事な戦力になるはずだ。 

▼日本代表メンバー
GK1 佐藤大介(たまハッサーズ)
GK13 榎本達也(FC東京)
FP10 川村怜(Avanzareつくば) 
FP7 田中章仁(たまハッサーズ)   
FP11 黒田智成(たまハッサーズ)  
FP9 日向賢(たまハッサーズ)   
FP6 加藤健人(埼玉T.Wings)  
FP2 寺西一(松戸・乃木坂ユナイテッド) 
FP3 佐々木ロベルト泉(Avanzareつくば)
FP12 丹羽海斗(free bird mejirodai)  
監督  高田敏志  
ガイド 中川英治

▼アルゼンチン代表との過去対戦成績
①2007年8月3日 ●0-2(第3回IBSA視覚障害者スポーツ世界大会 ブラジル・サンパウロ)
②2010年8月21日●0-1(第5回世界選手権 イングランド・ヘレフォード)
③2014年9月4日 ●0-1(4カ国対抗国際親善大会 フランス・パリ)
④2018年8月18日△0-0(南米遠征 アルゼンチン・ブエノスアイレス)  

(取材・文 林健太郎)

●障がい者サッカー特集ページ

TOP