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井原監督「ぶっ倒れるまで走ろう」4位福岡は後半AT弾で山形と劇的ドロー

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福岡を率いる井原正巳監督

[10.21 J2第38節 山形2-2福岡 NDスタ]

 J2第38節が21日に開催され、4位アビスパ福岡は敵地で10位モンテディオ山形と2-2で引き分けた。前半9分に山形のFWブルーノ・ロペスに先制点を許し、同15分にFW石津大介のゴールで1-1としたが、同アディショナルタイム2分にはDF栗山直樹に勝ち越し弾を献上。それでも後半アディショナルタイム7分にFWレオミネイロが同点ゴールを奪い、土壇場でドローに持ち込んだ。4戦負けなし(2勝2分)となり、自動昇格圏内の2位町田との勝ち点差を暫定で3としている。

 J1参入プレーオフ圏内の6位横浜FCまで勝ち点12差と後がない山形。前半9分にMFアルヴァロ・ロドリゲスが中央から左サイドに展開すると、ボールを受けたMF内田健太が左足で高精度のクロスを送り、ファーのブルーノ・ロペスが頭でゴール右に押し込む。助っ人FWの今季2点目で幸先よく先制に成功した。

 しかし、自動昇格圏内を狙う福岡もすぐさま反撃。前半15分にMF駒野友一のスルーパスからFW山瀬功治がPA内右に走り込み、山瀬の折り返しをニアの石津が流し込む。石津の5試合ぶりとなる今季6得点目が生まれ、スコアをタイに戻した。

 山形は失点後もブレずに攻撃を仕掛け、前半アディショナルタイム2分に右CKを獲得。キッカーのアルヴァロ・ロドリゲスが左足でクロスを送ると、ゴール前のDF堤俊輔に当たってこぼれる。これに栗山がいち早く反応し、左足でプッシュして今季3ゴール目。山形は攻撃的MFから今季初めてボランチで先発起用されたアルヴァロ・ロドリゲスが2点に絡む働きを見せ、2-1でリードして折り返した。

 再び追いかける展開となった福岡。井原正巳監督はハーフタイム中に「残り45分、ひっくり返そう。ぶっ倒れるまで走ってゲームをものにしよう!」と選手を鼓舞して送り出した。

 開始から反撃を試みる福岡は、後半15分に同点アシストの山瀬を下げ、“キング”のFW城後寿を投入。同22分にはMF松田力との交代でレオミネイロを送り出し、さらに前への圧力を強める。

 後半33分にはMFウォン・ドゥジェに代え、MF枝村匠馬をピッチへ。なかなかゴールを割れずにいたが、後半アディショナルタイム7分にドラマが待っていた。

 石津が左サイドから中央へ持ち出し、右足でクロスを供給。PA内中央で受けたレオミネイロがトラップから豪快に左足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール右に突き刺さる。そのまま2-2で終了し、勝ち点3を取りこぼした山形はJ1参入プレーオフ進出に黄信号が灯った。

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