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遠ざかる自動昇格…プレーオフ圏内対決・横浜FCvs大宮はドローで幕切れ

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横浜FC対大宮アルディージャの昇格組対決は痛み分けに

[10.21 J2第38節 横浜FC1-1大宮 ニッパツ]

 J2リーグは21日、第38節を各地で行い、ともに勝ち点63でJ1昇格を争っている6位の横浜FCと5位の大宮アルディージャが対戦した。得失点差で上回る大宮がセットプレーで先制したが、横浜FCはDF北爪健吾のボレーシュートで同点に。そのまま1-1で幕を閉じ、互いに勝ち点1にとどまって自動昇格から遠ざかった。

 7位の東京ヴェルディも勝ち点63で並んでおり、昇格プレーオフ圏内を死守するためにも勝利が必要な一戦。そんな大一番には、両者とも勝利をおさめた前節からスターティングイレブンを変更せずに臨んだ。[スタメン&布陣はコチラ]

 前半は横浜FCが優勢。FWイバ、MFレアンドロ・ドミンゲスを中心に攻撃を組み立て、相手の陣形を大きく押し下げると、その後は徐々に中盤でのパス回しも効力を発揮する。前半25分にはレアンドロ・ドミンゲスの浮き球パスからイバがネットを揺らしたが、惜しくもオフサイドに終わった。

 大宮は199cmの長身FWロビン・シモヴィッチにボールを集めるが、なかなか攻撃が機能しない。それでも前半31分、FW大前元紀の右CKからDF河本裕之がヘッドで狙ってGK南雄太を強襲。これはパンチングで阻まれたが、MFマテウスの右足シュートが枠内を突き、DF藤井悠太がライン際でクリアした。

 前半30分すぎからは局面の競り合いで試合がヒートアップ。頭部を痛めたイバがサポーターを巻いて登場すると、直後の同35分、河本への悪質なファウルを犯してイエローカードを受ける。これで累積8枚目となり、2試合の出場停止が決まった。前半終盤には大宮が立て続けにチャンスをつくったが、横浜FC守備陣が防ぎ切った。

 後半6分、先にチャンスをつくったのは大宮。マテウスが倒されて獲得したFKを自ら直接狙い、南がパンチングで弾き出す。するとここで得たCKから先制点が入った。同7分、大前がゴール前に鋭く落ちるボールを蹴り込むと、うまく相手のマークをはがした河本がジャンピングヘッド。しっかりとファーサイドに流し込んだ。

 1点を返したい横浜FCは後半14分、MF渡邉一仁のスルーパスにイバが抜け出し、河本のファウルでFKを獲得。ゴール右前からレアンドロ・ドミンゲスが蹴り込んだが、飛び出したGK笠原昂史が横っ飛びで弾いた。同23分にはMF佐藤謙介の持ち上がりから北爪、イバが立て続けに狙ったが、両軍入り交じる混戦に阻まれて押し込めなかった。

 やや劣勢の大宮は後半28分、シモヴィッチに代えてFW富山貴光を投入。ところが同30分、横浜FCが同点に追いつく。イバのポストプレーを起点にゴールに迫ると、こぼれ球がPA右角へ。セカンドボールを拾った北爪の前にはDF河面旺成が立ちはだかったが、競り合いで浮いたボールを北爪が右足ボレーシュートで豪快に叩き込んだ。

 追いつかれた大宮はバリエーション豊富なセットプレーで横浜FCゴールに迫るが、シモヴィッチを下げたためターゲットが不在。後半38分には大前を下げてMF嶋田慎太郎、同40分にはMF三門雄大を下げてMFダビド・バブンスキーを入れた。その後は両者ともにゴールに迫ったが、シュート精度を欠いて得点には至らず。1-1で痛み分けに終わった。

(取材・文 竹内達也)
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