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[MOM2649]旭川実MF山内陸(3年)_昨年から先発のレフティー、待望の今大会初ゴールが決勝点

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後半18分、旭川実高MF山内陸が決勝点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.21 選手権北海道予選決勝 北海道大谷室蘭高 1-2 旭川実高 札幌厚別競技場]

 昨年度からレギュラーを務めるレフティーの今大会初ゴールが決勝点となった。1-1の後半18分、旭川実高はFW谷口明典(3年)が右サイドからロングスロー。中央でFW西村歩夢(3年)がGKと競ったこぼれ球をMF山内陸が左足でゴールへねじ込んだ。

「大会中、まだ無得点だったので凄く嬉しかったです」。昨年まではパス優先でゲームを組み立てていたレフティーは今年、サイドから積極的に仕掛けるアタッカーへ変化。今大会はゴールを決めたいという思いが強すぎてチャンスを引き寄せることができていなかったというが、チームプレーに徹することを考えて臨んだ決勝で決勝点を引き寄せた。

「5枚だったので引いて来るのは分かっていた」というように、5バックを敷いた北海道大谷室蘭高の守りは非常に堅く、押し込むもののなかなかリードを奪えない展開。山内の決勝ゴール直前のシーンでは、PAからの3本連続のシュートをDFにブロックされていた。不穏な空気も流れる中で決めた山内の一撃。本人にとって待望の1点は、チームにとっても非常に大きな1点だった。

「(この1年間、)今年は自分の代だったので自分が決めようと思っていました。こういうところで決められたのは大きな自信になりますし、こぼれ球(からのゴール)でもチームのためにできればいい」と山内。この日は右サイドからの正確なCKでCB江崎直樹(3年)の同点ゴールも演出し、勝利に大きく貢献した。

 山内は、右MFとして先発し、後半は左サイドでプレー。それぞれでドリブル、クロスという持ち味を発揮するなど、旭川実の攻撃のキーマンの一人であることは間違いない。ずっとアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに憧れてきたというレフティーは、全国大会へ向けて「ベスト4目指してチーム一丸となってやっていきたい」。チームプレーに徹しながら、また大事な場面でボールを引き寄せ、チームの勝利に繋がる一撃を決める。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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