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相手が千葉だから…大分・片野坂監督が与えた「一つの逃げ道」

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大分トリニータ片野坂知宏監督

[10.21 J2第38節 千葉2-4大分 フクアリ]

 いつもとは違うスタイルだったと指揮官は振り返る。J1昇格争いを繰り広げる大分トリニータにとって勝ち点は「0」よりも「1」、そして「1」よりも「3」が必要なリーグ終盤戦だ。そして、アウェー千葉戦で最高の結果を得るため、片野坂知宏監督は「一つの逃げ道」を選手たちに与えた。

「我々はボールをしっかりとつないで、あまり蹴らず、長いボールをあまり使わずに攻撃するやり方にチャレンジしてきた」シーズンだが、千葉戦ではロングボールを多用。その理由が、千葉のアグレッシブなプレッシングにあった。「つなぎだけにこだわり過ぎるとボールを取られてカウンターなどを仕掛けられ、自分たちの攻撃がうまくいかない」可能性が高まるため、ロングボールを「判断の一つとして持たせた」という。

「選手がプレッシャーを感じる中でも一つの逃げ道として、そういう判断を与えてあげて、割り切って相手にボールを渡したとしても、それでもいいと選手に判断させるようにした」

 千葉がアグレッシブにプレスを掛けてくれば、当然のように裏にはスペースが生まれ、そのスペースを有効活用できればチャンスは拡大する。そして、ロングボールもただ前に蹴り出すだけではなく、チームとしての狙いをしっかりと持っていた。

「GKの大野(哲煥)君は高い位置で背後の予測をしている。真ん中に蹴るとGKにつながってしまうので、サイドに蹴れば基点を作れるんじゃないかと、選手には判断させるようにした」

 状況に応じてロングボールを蹴り分け、つなぐ部分ではつなぐなど柔軟性を見せたチームは4-2の勝利を収める。指揮官は「やるべきことを少し整理させながら、選手がそれをトライしてくれて本当に良いゲームをしてくれた」と普段とは異なるスタイルで臨みながらも、何よりも手に入れたかった勝ち点3を獲得した選手たちを労った。

(取材・文 折戸岳彦)
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