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最注目は両指揮官?全世界が注目の“クラシコ”を現地スペイン記者はこう見る

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スペイン記者がクラシコを展望

 いよいよ28日に迫ったバルセロナレアル・マドリーによる“クラシコ”。スペインだけでなく、世界を代表するこの伝統の一戦を、現地記者はどのように見ているのだろうか。『Goal』スペイン版のアルベルト・ピネーロ記者に話を聞いた。

 スペイン語で「伝統」を意味する“クラシコ”。世界最高峰のリーグ、リーガ・エスパニョーラにおいて常に優勝を争い、輝かしい歴史を築いてきたバルセロナとレアルによる一戦は、全世界中の注目が集まる大一番だ。

 しかし今季最初の“クラシコ”では、直近10年近く伝統の一戦を彩ってきたFWリオネル・メッシ(右肘の骨折)とFWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントスへ移籍)という2大スターが11年ぶりに不在となる。

 それでも、現地の熱気はすさまじいようだ。ピネーロ記者は「スペインで最も重要な対戦」と語っている。

「10から10まで。スペインでは、シーズン全体で最も重要な一戦だ。特に今回の場合、興味深い事象がたくさんある。例えば、(レアル指揮官フレン)ロペテギの進退問題も注目だ」

■最注目は両ベンチ?

 今回の激突では、バルセロナは首位に立つものの、レアルは7位と低迷する中での激突に。特にレアルは現在公式戦3連敗中。1902年の創設以降、クラブ史上最長の無得点記録を更新してしまう(481分)など絶不調に陥っており、フレン・ロペテギ監督の解任説も高まっている中での一戦となる。

 ピネーロ記者は、現在の状況を踏まえ「両クラブにとって全てがかかる」との見解を示している。

「両クラブにとって全てだ。ロペテギは将来のため、特別良くもないスタートを切った(バルサ指揮官エルネスト)バルベルデにとっては自信を取り戻すため。そして、メッシなしでのプロジェクトに信頼を持つためだ」

 また、ポジションごとに注目すべきとしつつも、最も重要なのはベンチに座る両指揮官だとしている。

「ジェラール・ピケとセルヒオ・ラモスには注目だ。両者とも良いシーズンではない。GKでは、(バルサ守護神マルク・アンドレ)テア・シュテーゲンは驚異的なレベルにあり、(レアル守護神ティボー)クルトワはまだ移籍したばかり。(ルイス)スアレス、と(カリム)ベンゼマは得点が少ないため、スポットライトが当たらない」

「兎にも角にも、今回の“クラシコ”は両ベンチの戦いになるだろう。バルベルデとロペテギのね」

 そして、勝敗を予想するのは「不可能」と語った。

「勝敗を予想するのは不可能だ。カウンターvsポゼッションの様相を呈していた(ジョゼップ)グアルディオラ―(ジョゼ)モウリーニョ時代とはまったく異なる。特に、両チーム最高のレベルではないため、なんだって起こりうるよ」

 現地記者でも予想が難しい伝統の一戦。2018-19シーズン最初の“クラシコ”は、どのような結末を迎えるのだろうか。

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