beacon

「自分がヒーローになるしかない」。明桜の184cmGK黒崎が2試合連続PK戦でヒーローに!

このエントリーをはてなブックマークに追加

PK戦1人目、明桜高GK黒崎翔がシュートをストップ

[10.25 選手権秋田県予選準決勝 秋田工高 0-0(PK2-3)明桜高 八橋陸]

「素直に嬉しいです。シュートストップは得意で、シュートストップしか取り柄がないと思っている。PK戦なら『自分がヒーローになるしかないな』という気持ちだったので、止めて勝てて良かったです」

 2試合連続でPK戦勝利のヒーローになった。0-0で突入したPK戦、先攻・秋田工高1人目のシュートを明桜高GK黒崎翔(3年)が右へ跳んでストップ。読みよりはボールが低かったというが、上手く肘を畳んで止めて見せた。

 黒崎は準々決勝の由利工高戦でもPK戦で1本を止めている。PK戦の前には原美彦監督から「(準々決勝に続いて)またヒーローだな」と声がけされ、リラックス。本人も「ヒーローになるしかない」と前向きに臨んで、チームに流れを引き寄せた。このセーブでプレッシャーがかかったか、秋田工は2人目と5人目が失敗。黒崎は2試合連続で明桜に劇的な白星をもたらした。

 184cmの高さを持つ黒崎は、延長前半にも枠を捉えた秋田工MF高城宥斗(3年)のシュートをファインセーブ。本人はミスのあったハイボールの処理など満足していなかったが、それでも19年ぶりとなる決勝進出を懸けた試合で自信のあるシュートセーブを発揮し、チームを勝たせる活躍をしてのけた。

 今大会は依然無失点。全国切符を懸けた決勝の対戦相手は王者・秋田商高だが、自分はこれまで通りにゴールを守ることだけに集中する。「自分が全部止めて、味方が点獲って1-0か2-0で勝って全国行って、秋田県のチームが突破できていない全国1回戦を突破していきたいと思っています」。3試合連続でヒーローになる可能性も十分。王者を突破して、全国で目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

TOP