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[MOM2653]秋田商FW長谷川悠(3年)_高速レフティーが2発!衝撃ゴールも“練習通り”

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前半30分、秋田商高FW長谷川悠が先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.25 選手権秋田県予選準決勝 秋田商高 3-2(延長)新屋高 八橋陸]

 延長後半3分にベンチへ下がったFWは試合終了前から涙を流していた。「最後まで立ちたかったんですけれども立てなかったのと、みんな頑張ってくれというのと。普段は泣いたりしないのですが、選手権は特別で……」。新人戦準決勝とインターハイ予選準決勝で敗れている新屋高撃破が決まると、背番号7は号泣してその勝利を心から喜んでいた。

 名門・秋田商高のFW長谷川悠(3年)は秋田県予選準決勝で強烈なインパクトを残した。0-0の前半30分に敵陣中央から左足ボレーシュート。無回転の一撃はGKの目の前で急激に変化してゴールに突き刺さった。

 文句なしのスーパーゴールだったが、偶発的な一撃ではないのだという。長谷川は普段の自主練から様々なシチュエーションを想定してシュート練習。「そのうちの一本がキレイに打てたので良かったです。本当に、練習でもああいうシュートが結構ある」という“無回転弾”が均衡を破った。

 衝撃的な先制ゴールから2分後の32分には、ショートカウンターから相手DFライン裏へ抜けたボールに「感覚的に」反応。追いすがる相手DFを逆に引き離すようなスピードを見せた長谷川は、そのまま左足シュートをゴールに流し込んだ。

 連続ゴールを決めた長谷川はこの日、抜群のスピードを活かした攻守、そしてシュートレンジの広い左足で存在感。夏前までは「自分が」という思いが強すぎて力んでしまい、良いボールが蹴れず、結果に繋げることができなかったという。

 それでも「全国で通用するくらいに磨いてきた。まだまだだと思いますけれども、何でもできるように練習してきた」とドリブル、シュート、スピード……と得点するための武器を意欲的に高めてきたレフティーは、延長戦前半に左ロングクロスを“ホットライン”のMF鈴木宝主将(3年)へ通して決勝点も演出。チームを勝たせるプレーをしてのけた。

 自身初挑戦だったプリンスリーグ東北では計7得点。11得点を叩き出した鈴木へのアシスト役としてもチームの6位残留に貢献した。小林克監督が「スピードは東北でも通用した」と評する速さを活かした攻守には特に注目だ。

 目標は全国で活躍し、勝利すること。「まだ何も手にしていないので、次負けたらきょう勝った意味もないのでしっかり勝ちたい。新屋にも元チームメートがいる。そいつらのためにもしっかり勝って、全国行って、本来の目的である全国で勝つことを目指す」。名門の高速レフティーは、13年連続で全国初戦敗退中の秋田県勢に久々の白星をもたらすか。まずは秋田決勝でも結果を残して、全国に挑む。
 
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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