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ルヴァン杯決勝は“打ち合い”必至…両指揮官が目指すのは『エンターテインメント』

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記者会見に出席した湘南ベルマーレ横浜F・マリノスの両指揮官ら

 ルヴァンカップ決勝(27日・埼玉)を翌日に控えた26日、初制覇を目指す湘南ベルマーレと2001年以来17年ぶりの戴冠を狙う横浜F・マリノスの監督・選手が公式記者会見に出席した。ともに強調したのは「エンターテインメント」。カップ戦決勝は互いに探り合う展開になることも珍しくないが、堂々とした打ち合いが見られそうだ。

 両指揮官ともに、自身にとって国内初のタイトルがかかるルヴァン杯決勝。神奈川県にホームタウンを構えるクラブ同士で、“SKYシリーズ”と称されるリーグ戦では2度にわたる好勝負を演じてきた。4月21日の第9節(日産ス)では4-4の打ち合いを演じ、8月11日の第21節(BMWス)では1-0で横浜FMに軍配が上がっている。

 そんな両雄が相見える決勝の展望を問われた両指揮官は、晴れ舞台を前にした壇上でともに似通った言葉を口にした。

「ショーとしても、エンターテインメントとしても、良い試合をしたい。その結果として優勝を掴みたい」(チョウ・キジェ監督)。
「エンターテインメント性のある試合を望んでいるし、そういった試合をお客さんも期待していると思う」(アンジェ・ポステコグルー監督)。

 互いに打ち合いに意欲を見せた2人が志すのは、これまで積み上げてきた持ち味の出し合いだ。

「選手が毎日成長していることを実感できるサッカーを志向されている」とポステコグルー監督のスタイルに敬意を示したチョウ監督は「それが今の強さ、選手の進化につながっているので、そのすべてに蓋をするのは難しい」と断言。「お互いの良さを出しながら、勝負のキワのところが大事になる」と述べた。

 対するポステコグルー監督は「規律があって、ハードワークできるチーム」と湘南の長所を表現。4-4に終わったJ1第9節の結果を振り返り、「監督にとってドキドキする内容だったので、明日もしそういう状況になったらベンチでまたドキドキした状況になると思う」と打ち合いを歓迎する姿勢を示した。

「決勝戦は普段どういうことをピッチでやっているかが映し出されるのが決勝戦。良い服を着てサッカーをするのではなく、普段着でサッカーをすることで、マリノスと対抗して勝てるかというところにトライしてきた」(チョウ監督)。

「観客が多い中で、プレッシャーもかかると思うが、優勝するために毎日やってきている。自分たちのサッカーができれば勝てるし、それができなければ勝てない。毎日練習でやっていることができるか、そこだと思う」(ポステコグルー監督)。

 激しいぶつかり合いは必至。互いに引かない両指揮官の対決は、27日午後1時5分にキックオフを迎える。

(取材・文 竹内達也)
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