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「その時の気持ちは忘れられない」湘南DF岡本拓也、ルヴァン決勝で埼スタ凱旋へ

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ルヴァン杯決勝で埼玉スタジアム凱旋を果たすDF岡本拓也

 浦和育ちの26歳が“黄緑”のユニフォームを纏い、埼玉スタジアム2002に戻ってくる。浦和レッズから期限付き移籍中の湘南ベルマーレDF岡本拓也は、生まれ育った場所で迎えるルヴァンカップ決勝を前に「ピッチに立ってどんな感情になるのか楽しみ」と意気込んだ。

 ジュニアユース、ユース、そしてプロ入りから足掛け3年半を過ごした浦和を離れ、湘南で武者修行3年目の岡本。「小さい頃から見ていた埼玉スタジアムでこういう戦いができるのはなかなかない」。対戦可能な契約だった2016年は90分間出場したが、J1再昇格を果たした今季は出場不可。だが、カップ戦決勝という形で埼玉スタジアムへの凱旋を果たす。

 埼玉スタジアムでの最大の思い出は2010年3月14日。若手を重用していたフォルカー・フィンケ監督の下、高校生ながらベンチ入りを果たし、DF平川忠亮の負傷でピッチに立ったデビュー戦だ。「その時の気持ちは忘れられない」と懐かしそうに振り返った岡本は「雰囲気は違うと思うけど、楽しみたい」と凱旋試合に向けて笑顔で語った。

 今季は右ウイングバックでの出場が続いており、対戦相手の横浜F・マリノスのストロングポイントである左サイドと対峙する形となる。「間違いなく左」と相手の強みを見極める岡本だが、「攻撃的に来るチームだけど、こっちも攻撃的にやるので、お互いの良いところを出せれば良い戦いになる」と引くつもりはない。

 湘南には今季から元浦和のMF梅崎司も在籍しており、古巣サポーターの注目も集まるのは必至。「ベルマーレの一員としてルヴァン杯決勝でここに立つのは想像していなかった。こういう機会を楽しみたい」。多くの浦和サポーターも来場することが予想される中、自身の成長した姿を見せたいところだ。

(取材・文 竹内達也)
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