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[関東]村田航一がハットトリックで得点王争いに急浮上!明治大が流通経済大に完勝で5戦ぶり勝利

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村田航一(左)がハットトリックの活躍をみせた

[10.27 関東大学L1部第18節 明治大4-0流通経済大 たつのこ]

 関東大学サッカー1部の第18節1日目が27日に行われた。たつのこフィールドで行われた第2試合では、明治大流通経済大に4-0で快勝し、5試合ぶりの勝利をあげた。

 前節終了時では早稲田大のFW岡田優希(4年=川崎F U-18/町田内定)が2位に4点差をつけて、得点王争いを大きくリードしていた。しかし、そこに待ったをかけたのが、明治大の大型FW村田航一(4年=日章学園高)だった。

 ここ4戦勝利のない明治大は本来の4-4-2から3-4-3にシステムを変更。ミラーゲームを仕掛けたが、流通経済大は4-4-2の先発。“肩透かし”となったが、それでも攻撃陣に厚みを持たせたことで、爆発的な攻撃力を生み出した。

 先制点は前半23分、FW佐藤凌我(2年=東福岡高)がクロスを上げると、逆サイドのFW富田光(4年=中京大中京高)がヒールで落とす。これを中央の村田が押し込み、3トップで狙い通りの得点を奪う。

 前半途中から両ウイングへの負担を考慮し、システムを4-4-2にしていた明治大だが、後半16分からFW小柏剛(2年=大宮ユース)を投入することで、エンジン再点火。すると同18分、小柏のドリブル突破からこぼれたボールを村田が押し込んで追加点が生まれる。

 トドメは後半アディショナルタイム3分、エリア左で縦に仕掛けたMF佐藤亮(3年=FC東京U-18)が左足を一閃。ゴール右隅に豪快に突き刺すと、同分には意気消沈する流通経済大からボールを奪った村田がドリブルでエリア内に持ち込み、大学入学後初となるハットトリックを決めて、大勝劇を締めくくった。

 夏の総理大臣杯を制し、後期リーグも2連勝発進を決めていた明治大だが、そこから連敗を含む4戦勝ちなしと急降下。優勝が絶望的な位置まで沈んでしまった。チーム全体で共有した課題は「モチベーションの維持」。村田も「なかなか長期的に維持するのが難しい」とチームとしての未熟さを指摘する。

 それでもこの日みせたように、ハマったときの爆発力はやはり驚異的だ。今後は12月の大学選手権(インカレ)までにどこまでモチベーションを回復させるかがカギになる。「あと4戦全部勝つことが当面の目標」と意気込んだ村田。そして自身の得点王についても、「1試合1試合点を取ることをまずは意識していますが、それで得点王になれれば嬉しい」と話した。

(取材・文 児玉幸洋)
●第92回関東大学L特集

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