beacon

V歓喜の陰で悔しい途中出場→途中交代…湘南FW松田天馬「ここが目標じゃない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

途中出場・途中交代となった湘南ベルマーレFW松田天馬

[10.27 ルヴァン杯決勝 湘南1-0横浜FM 埼玉]

 24年ぶりの国内タイトルを手にしたチームが歓喜に沸く中、湘南ベルマーレMF松田天馬は決勝の舞台で屈辱の“インアウト(途中出場からの途中交代)”。指揮官の厳しさをモチベーションに変え、この悔しさを次の喜びにつなげていく構えだ。

 横浜FMの勢いが増してきた後半26分、「昨日までは先発で行こうと思っていた」(チョウ・キジェ監督)というベンチの背番号18にお呼びがかかった。投入直後、左ハーフスペースでボールを受け、カウンターの好機の起点に。だが、そこでうまくボールを加速させられず、徐々に試合から消えていった。

 そして後半42分、横浜FMがアタッキングサードに攻め込む場面が増える中、MF菊池俊介との交代でピッチを退く。バックスタンド前からゆっくりと回ってベンチへ。指揮官は「能力はすごく高いけど、ゲームに飲まれちゃうところがある」と理由を述べ、次のように奮起を促した。

「潜在能力はめちゃくちゃ高い。難しい展開だったが、勝ち負けとは別に本人に分からせたい。この舞台での途中出場途中交代は、めちゃくちゃ恥ずかしいと思う。彼にとって大事だと思ったし、今日の優勝を心から喜べていないことが次のリーグ戦につながる。ここが終わりじゃなく通過点なので、チームと自分とのバランスをもう少し考えてほしい」。

 松田はルヴァン杯準決勝の第2戦でも途中出場から途中交代。2試合連続で苦しい経験をしたが、試合後には「個人的には悔しいけど、切り替えて頑張りたい。ここが目標じゃないので次頑張りたい」と気合を入れ直していた。

(取材・文 竹内達也)
●ルヴァン杯2018特設ページ

TOP