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遅れてきた市船98年組MF金子大毅がルヴァン制覇に貢献!! “話題のタメ口”は「ゾーンに入っちゃうというか…」

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ルヴァン杯でフル出場を続けてきた湘南ベルマーレMF金子大毅

[10.27 ルヴァン杯決勝 湘南1-0横浜FM 埼玉]

 リーグ戦の先発は3試合。ここまでカップ戦の主力を担ってきた20歳のルーキーがタイトルマッチで躍動した。ルヴァンカップ決勝にフル出場した湘南ベルマーレMF金子大毅は試合後、「同期の存在は大きいですし、負けていられない」とモチベーションの源を明かした。

 1998年生まれの金子は神奈川大を1年で退部し、今季から湘南でプロ生活をスタート。市立船橋高ではDF杉岡大暉の同期にあたり、2年ぶりに同じユニフォームに身を包んでいる。

 プロデビューは4月18日に行われたルヴァン杯グループリーグの鳥栖戦(△1-1)。持ち味のボール奪取力と運動性で存在感を発揮すると、そこから主にカップ戦で出場機会をつかみ、決勝トーナメントでは準々決勝、準決勝の各2試合、そして決勝戦にフル出場した。

「練習からレベルが高いし、高校や大学よりも相手がうまくなっているので、ボールを奪うのは難しくなっている。それくらい強度が高い中で、意識してやることで成長できている」。日々のトレーニングで進化を遂げている20歳は「自陣PAから相手のPAまでのボックストゥーボックス」の動きを指揮官から求められているという。

 市立船橋高の同期には杉岡の他、MF原輝綺(新潟)、MF高宇洋(G大阪)がJリーグの舞台に進んでおり、1年先にプロ入りした3人は「刺激です」とライバル意識を隠さない。「アイツらの成長度合いはエグいし、まだ追いついたとも思っていない。他の3人のほうがスキルは高いと思うので、負けじと頑張っていきたい」と切磋琢磨していく構えだ。

 そんな金子はルヴァン杯決勝直前のJ1第30節札幌戦で、リーグ戦3試合目の先発を果たし、チョウ・キジェ監督の信頼も日に日に増している様子。なお、その試合では“ある一幕”が話題になった。試合中、指揮官に歩み寄った金子が「チャナティップどうすんの?」と“タメ口”で質問したといい、公式会見でそのエピソードが明かされていたのだ。

 会見のやり取りが公式サイトに掲載されると、SNSを中心に金子への注目が集中。「試合になるとゾーンに入っちゃうというか、変わっちゃうタイプなので何も気にせず言いました」。そう明かした金子の周辺にも話題の余波は伝わっているそうで、「ファンの人やチームメートから『チャナティップどうすんの?』ってよく言われてます」と苦笑い混じりで話していた。

(取材・文 竹内達也)
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