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都市大塩尻の“もう一つの武器”炸裂!松商学園に逆転勝ちし、V王手!:長野

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後半22分、都市大塩尻高MF金子恭介が決勝ゴール

[10.27 選手権長野県予選準決勝 松商学園高 1-2 都市大塩尻高 アルウィン]

 都市大塩尻のカウンター炸裂! 27日、第97回全国高校サッカー選手権長野県予選準決勝が行われ、5年ぶりの優勝を狙う松商学園高と3年ぶりの優勝を目指す都市大塩尻高が激突。都市大塩尻がMF清水夢希主将(3年)と10番FW金子恭介(3年)のゴールによって2-1で逆転勝ちした。都市大塩尻は11月3日の決勝で上田西高と戦う。

 前半、都市大塩尻は自分たちの思うようなサッカーを展開することができなかった。FW伊藤柊(3年)とFW橋場和樹(3年)の2トップを中心とした松商学園の鋭いプレスの攻略に手間取り、探り探りの戦いで40分間を費やしてしまう。その中でドリブル武器の金子や攻守に気の利いた動きを見せるMF高橋佑吾(3年)がポイントになってボールを前進させ、ショートカウンターからMF丸山楽人(3年)が抜け出しかけるシーンもあったが、全体的に松商学園ペースの前半に。そして先制点も奪われてしまう。

 36分、松商学園は中盤中央で前を向いた伊藤が止めに来たDF2人のチャージを弾き飛ばすかのように前進。そして、左サイドから縦に仕掛けたMF青木安里磨(3年)がDF2人に対応されながらも中央へ折り返すと、伊藤が右足で先制ゴールをねじ込んだ。

 対する都市大塩尻は、後半開始から「守備も上手くて、速くて前にも行ける、柔軟性のある選手。自分もやりやすかった」(金子)というMF古瀬岳(3年)を左SBに起用。これで守備が強化され、1列前の金子がより思い切って攻撃に移ることができるようになった。同時に前線からの守備へとシフトした都市大塩尻が同点に追いつく。

 後半2分、前半から推進力ある動きを見せていた右SB二木七翼(3年)が縦突破からCKを獲得。金子の右CKにDFを振り切って飛び込んだ清水が渾身の同点ヘッドをゴールへ突き刺した。その後も前からの守備が効いていた都市大塩尻だが、松商学園も右MF北沢智哉(3年)のロングスローなどセットプレーでゴール前のシーンを増やし、勝ち越し点を狙う。

 21分には北沢の右ロングスローをニアの伊藤が頭で合わせるが、都市大塩尻GK伊藤爽真(3年)がファインセーブ。ピンチを逃れた都市大塩尻は直後のCKから高速カウンターを繰り出す。中央から一気に持ち上がった金子が、相手の逆を突く形で左へパス。全速力で駆け上がってきた清水が縦へ持ち出してからクロスを入れると、中央のFW野村魁(3年)がスルーし、その背後に飛び込んだ金子が右足で勝ち越しゴールを流し込んだ。

 このカウンターのシーンでは奪ってから非常に切り替え速く、複数の選手が前へ。長野パルセイロU-15でチームメートの金子と清水の呼吸もピッタリでゴールに結びつけた。高橋裕之監督が「(ポゼッションがチームのベースだが)カウンターは今年の特長。実はカウンターのチームなんです」と微笑み、清水が「前に行こうと。取ったらみんなで出ていくというのがイメージだったので、きょうはそれがハマった」と語ったように、威力十分の“もう一つの武器”で勝ち越し点を奪った。

 松商学園も反撃するが、勝ち越してからの都市大塩尻は“盤石“と表現して良いような内容で試合を進める。闘争心を全面に出してプレーする清水をはじめ、球際や予測の部分で上回って相手に前進させず、攻めては決定機も作り出した。結果、終盤は松商学園にシュートを打たせずに試合終了。決勝進出を決めた。

 都市大塩尻は先制されながらもセットプレーとカウンターで逆転勝ち。高橋監督は「(守備の堅い)松商を攻略できたのは自信になった」と頷いていた。決勝は昨年度の準々決勝で敗れた上田西と再戦。1年前、自分たちに勝った上田西は全国4強まで勝ち上がっているだけに、金子は「都市大らしさを前半から全面に出していって、圧倒できるように点獲って勝ちたいと思っています。去年、上田西がベスト4行っているのでそれを越せるようにやっていきたい」と誓った。

 また、清水も「今日の後半みたいにみんなが動いて、そうすれば勝てると思うので、謙虚にしっかりみんなで一週間やって、そして決勝に臨みたいです」と意気込んだ。まずは雪辱を果たして全国切符を掴み取る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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