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2大会連続のU-20W杯出場権獲得!!U-19日本代表、雷雨のアウェーで6万大観衆黙らせる2発

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先制点が入って喜ぶU-19日本代表MF齊藤未月主将ら

[10.28 AFC U-19選手権準々決勝 U-19日本代表 2-0 U-19インドネシア代表]

 U-19日本代表は28日、AFC U-19選手権準々決勝でインドネシア代表と対戦し、2-0の完封勝利を収め、2大会連続となるU-20W杯出場権を獲得した。

 日本はグループリーグ第3戦イラク代表戦(○5-0)から8人を変更。4-4-2のフォーメーションでGKは谷晃生(G大阪)、最終ラインは右からDF菅原由勢(名古屋U-18)、DF橋岡大樹(浦和)、DF小林友希(神戸U-18)、DF東俊希(広島ユース)。MF齊藤未月(湘南)とMF伊藤洋輝(磐田)のダブルボランチで右SHにMF藤本寛也(東京V)、左SHに安部裕葵(鹿島)。2トップはFW久保建英(横浜FM)とFW宮代大聖(川崎F U-18)がコンビを組んだ。

 60,154人の大観衆が詰めかけた完全アウェーの大一番。日本は前半7分、右サイドの攻撃から空いたスペースを使われてピンチを招いたが、橋岡と小林を中心にブロックを築いて難を逃れた。ところが前半13分、アウェーの雰囲気に圧倒される中、アクシデントに見舞われてしまう。

 藤本がパスを出した際に左膝を痛めたか、ベンチに向かって「×」サインを出す。涙を流して担架で運び出されると、前半15分に最初の交代枠でFW斉藤光毅(横浜FCユース)が緊急投入され、そのまま右SHに入った。16分には菅原のクロスに飛び込んだ安部がダイビングヘッドで狙ったが、惜しくもクロスバーを越えた。

 徐々に流れを引き寄せ、菅原、久保、斉藤、宮代ら複数人がパスをつないで右サイドを崩したが、球際激しい相手の寄せに阻まれる。斉藤の鋭い仕掛けで獲得したFKのチャンスは生かせなかったが、直後に大観衆を黙らせるスーパーゴールが飛び出した。

 前半40分、伊藤からパスを受けた東は寄せが甘いと見るや、ワンタッチから左足を一閃。約25mの強烈ミドルシュートをゴール右上隅に突き刺した。試合を落ち着ける貴重な先制点。その後は相手の突破にも橋岡が1対1で冷静に対応し、1-0で前半を折り返した。

 後半は激しい雷雨の中、裏のスペースを攻め込まれる展開が続いたが、橋岡と小林が冷静な対応でしっかりと跳ね返す。後半13分には斉藤が蹴ったFKを宮代が触り、橋岡が落として反転シュートを放ったが、GKがセーブ。20分には安部に代わってMF田川亨介(鳥栖)が入った。

 後半26分、宮代が展開したパスを受けた久保がドリブルで縦に仕掛けてエリア内に進入し、DF2人を食いつかせてラストパスを供給。左足トラップから右足に持ち替えた宮代のシュートはゴールに吸い込まれ、2-0にリードを広げた。雨脚が強まる中、橋岡や小林が体を張ってクリアし、GK谷が冷静なセーブで窮地を救った。

 後半34分には久保のパスを受けた菅原がクロスを入れ、田川が右足ボレーで狙ったが、惜しくもゴール右へ。終盤はDF瀬古歩夢(C大阪)を入れて5バックで守備を固め、そのまま2-0で逃げ切った。日本は来年ポーランドで開催されるU-20W杯への出場権を獲得。準決勝では、あす29日に行われるサウジアラビアvsオーストラリアの勝者と激突する。

(取材・文 佐藤亜希子)

●【特設】AFC U-19選手権インドネシア2018
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