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[MOM2666]帝京DF梅木遼(3年)_堀越のカウンターを阻止、転向2か月のCBが好守連発

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好守で帝京高の勝利に貢献したCB梅木遼

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.28 選手権東京都Bブロック予選準々決勝 堀越高 1-2 帝京高 実践学園高尾G]

 昨年度優勝校の実践学園高を破った堀越高のカウンター攻撃は威力があった。押し込まれながらも粘り強い守りからの速攻で幾度か帝京高の守りを突破。ゴール前のシーンを作り出していた。

 だが、その前に帝京CB梅木遼(3年)が何度も立ちはだかっていた。前半14分に左サイドを突破したMF古澤柊磨(3年)のクロスをニアでクリアすると、18分にもラストパスをインターセプト。その後もインターセプトやシュートブロックを繰り返して堀越の攻撃を食い止めていた。

 梅木は不用意なミスパスでピンチを招いたシーンもあったが、最終ラインの砦として好守を連発。この日、堀越がカウンターを繰り出す度にピッチサイドの応援席が大いに沸いていたが、歓声に変わる前に梅木に止められてしまっていた。帝京がなかなかチャンスを活かせない中で目立った彼の好プレー。日比威監督も「やることが明確になってきている。(マン・オブ・ザ・マッチは)間違いなく、梅木です」と頷いていた。

 元々SHだった梅木だが、8月にチーム事情でCBへコンバート。まずはインターセプトやカバーリングする部分など、自分のやれることをから始めたという梅木はリーグ戦で連勝を続けるチームの中で自信を増した。

「相方の鷲田(優斗)がしっかり声かけて教えてくれるので、自分も分からないなりに相手に伝えてやっています。前線は前線でしっかり得点取ってくれているので、失点を抑えられるように、1本でも多くシュートブロックできるようにしたい」と梅木。梅木とCB鷲田優斗(3年)はともに身長170cmでCBとしては大柄ではないが、互いにカバーリングの意識高く守り続けている。

 本人は競り合いでより勝てる強さを身につけたい考えだ。帝京はこの日も指揮官から「頑張っている」と評された2人のCB中心にゴールを守り、自慢の攻撃陣がゴールを奪って東京の頂点を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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