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帝京の2年生左SB石井、得意の左足で2アシスト:東京B

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前半23分、左SB石井隼太の左足パスから帝京高の先制点が生まれた

[10.28 選手権東京都Bブロック予選準々決勝 堀越高 1-2 帝京高 実践学園高尾G]

 2年生レフティーが、名門にプラスアルファをもたらしている。この日、帝京高の左SB石井隼太(2年)は2アシストの活躍。前半13分に左サイドを縦突破してFW赤木裕貴主将(3年)の頭にクロスを通していた石井は、23分にMF入澤大(3年)からのパスを受けると左足でラストパスを入れる。これに走り込んだFW佐々木大貴(3年)が右足でゴール右隅に決めて先制点となった。

 その後も正確な左足キックでMF三浦颯太(3年)のクロスバー直撃のヘディングシュートなどを引き出していた石井は後半25分、右中間後方からの左足FKで三浦のゴールをアシスト。FC東京U-15むさし出身の2年生SBは柔らかいボールキープと左足、豊富な運動量含めてチームの大きな戦力になっている印象だ。

 選手権独特の緊張感。初戦は硬さがあり、この日も試合前は緊張していたという。だが、「アップしていて(日比威監督から)『硬いぞ』と。『裏取られても自分の100パーセントできる力をもってやれば大丈夫だから自信を持っていけ』と言われて、そこで結構緊張がほぐれて2アシストできてよかったです」。恩師の言葉で緊張がほぐれたSBは、自分の強みを発揮して勝利に貢献した。

 以前は石井ではなく、司令塔の三浦が左足のプレースキッカー役を務めていた。だが、日比監督の指示で石井がプレースキッカーを任されるようになり、三浦の空中戦の強さを活かせるようになっている。この日も石井のキックから三浦がヘディングシュートでゴール。石井の台頭がセットプレーのバリエーション増加にも繋がっている。

 FC東京U-15むさしから赤井や三浦、佐々木ら先輩の多い帝京へ進学。「全国優勝」を目標に掲げるレフティーが次の準決勝でも武器を発揮する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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