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「異なる競技のロゴマークが…」イギリス紙がプレミア上位対決のピッチを酷評

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NFLのロゴマークが浮き上がっていたウェンブリーの芝生

 ウェンブリーで行われたプレミアリーグ第10節のトッテナムマンチェスター・シティ戦は、上位対決にふさわしくないピッチコンディションのまま行われた。イギリス紙『インディペンデント』は「想像しうる中で最も醜く、最もちぐはぐで、最もぎこちない試合の一つを提供した」と酷評した。

 今シーズンの優勝候補同士が対峙するビッグマッチ。だが、“サッカーの聖地”の芝生は惨憺たる荒れ模様だった。前日に行われたアメリカンフットボールの試合の影響で中央エリアは白い砂地が表出し、センターサークルにはNFLのロゴマークが残ったまま。このコンディションは戦況にも表れた。

 記事では「試合の貧困さとグラウンドの不安定さは明らかに結びついていた」と断言。高い技術を誇るMFダビド・シルバ(マンチェスター・C)さえもボールコントロールを誤り、MFエリック・ラメラ(トッテナム)の決定的シュートにも悪影響を及ぼしたうえ、前半6分に決まった唯一の得点がGKエデルソン(マンチェスター・C)のロングキック起点だったのも劣悪なピッチによるものだとしている。

 ビッグマッチには56854人の観衆が詰めかけたが、「彼らにとって印象づけられたり、のめり込んだりするシーンはなかった」と厳しく指摘。「異なる競技、異なる大会のブランドマークが見られるピッチで戦った」と浮き上がったままのロゴマークを批判すると、試合全体を通して「スキル、興奮、全てにおいて予想を下回っていた」とこき下ろした。

 このような形になった原因は、トッテナムが進める新スタジアムの建設が遅れており、ウェンブリーを使わざるを得なかったためだ。新スタジアムは当初、9月15日のリバプール戦でお披露目される予定だったが、その後の変更で12月15日のバーンリー戦に延期。現在はさらに遅れる予定になっており、年明けの1月13日に行われるマンチェスター・ユナイテッド戦まで先送りされる見込みだという。

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