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「自分でも覚えていない」ビッグセーブ!! 勝ち点1もたらした湘南GK秋元

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湘南ベルマーレGK秋元陽太

[11.2 J1第31節 湘南0-0清水 BMWス]

 本人は「覚えていない」と振り返る。しかし、湘南ベルマーレGK秋元陽太はビッグセーブで、チームに勝ち点1をもたらした。

 27日に行われたルヴァン杯決勝横浜FM戦(○1-0)から中2日でJ1第28節磐田戦(●0-1)を迎え、そこから中2日という過密日程で迎えた清水戦。タフな状況で迎えた一戦となったが、守護神は「個人的には全然問題なかった。精神的にも肉体的にも問題なくやれていたし、試合が終わってすぐに試合をしたいという気持ちだった」とコンディションに問題なかったことを強調した。

 磐田戦から先発4人を入れ替えたチームも、立ち上がりから激しいプレッシングで清水から自由を奪い取り、素早く縦に運んで押し込む展開を作り出した。だが、先制点を奪えないまま試合が進み、後半に入ると徐々に清水にも押し返され、危険な場面を創出される。しかし、その前に立ちはだかったのが秋元だった。

 後半10分にFWドウグラスのスルーパスから抜け出したFW北川航也のシュートにきっちり反応してゴールを守ると、同26分に訪れたこの試合最大の危機もしのぎ切る。「個人的にああいう時間帯に失点が多いと最近はすごく思っていたので、ピンチは絶対に来ると思ってプレーしていた」。PA内で北川がヘッドで送ったラストパスに走り込んだMF白崎凌兵が、強烈なジャンピングボレーを放つ。ボールは枠を捉えていたものの、横っ飛びした秋元が弾き出してゴールを守り抜いた。

「正直、止めたシーンは自分でも覚えていない。本当に体が勝手に動いてくれた」

 その後もゴールを許さずに90分間を終え、「厳しい日程の中、皆良くやったと思う。相手の強力な攻撃陣をしっかり防げたのは良かった」と振り返りつつも、無得点でのスコアレスドローに「でも今は結果が必要なので、勝ち点3が取れれば一番良かった」と悔しさを滲ませた。

(取材・文 折戸岳彦)
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