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「全部見えました」川崎F守田が好判断で先制アシストも…大先輩は不満?

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川崎Fはあと1勝で自力での連覇を達成する

[11.3 J1第31節 川崎F3-0柏 等々力]

 川崎フロンターレの先制点を創出したのは、ボランチで先発したMF守田英正だった。前半21分、ハーフラインから少し入ったところでボールをもらった守田は、ライン際にいたDF登里享平にはたくと、左サイドのスペースへと走り込む。登里からのリターンを受けるとそのまま持ち上がり、ペナルティエリアに入ったところで、マイナスのパスを送る。ゴール前に柏DFは揃っていたが、寄せるより速くMF家長昭博が左足で合わせてゴールネットが揺れた。

「フリーだったので、全部見えました」とこの場面を振り返った守田。一番近くにいたMF中村憲剛ではなくひとつ飛ばした家長へのパスを選択した理由については「憲剛さんにいいボールがいかなかったら、止めてから考えるようになるかなと思って」と明かす。冷静な判断の末、左足でダイレクトにゴールを狙えるレフティーの家長へのパスを選択したという。実際に家長がダイレクトで打ったことで、DFが対応する前にシュートまで持ち込めたが、中村は「絶対に(自分に)くると思った(笑)。決める自信あった」と冗談交じりに不満を並べた。

 今季、流通経済大から加入した守田は、ルーキーながら今季初の公式戦のゼロックススーパー杯に途中出場すると、ここまで23試合に出場。9月には日本代表に選出され、コスタリカ戦で代表デビューを飾っている。「1年目の選手だと考えたら上出来だと思いますけど、フロンターレのスタメンでプレーすることを考えたらまだまだだと思います」と連覇を目前にしたチームの中では、レベルアップが必要だと守田は言う。「判断ミスがちょくちょく重なった」。MF伊東純也に決定機をつくられたシーンでは守田のパスミスが要因となっており、反省材料となった。

 コスタリカ戦での負傷から10月7日の第29節鹿島戦で復帰した守田。この日が公式戦3試合目にして初のフル出場となった。「怪我明けてからなかなかエンジンかからないところがあったと思うけど、これで吹っ切れる」と中村もルーキーに寄せていた。

(取材・文 奥山典幸)

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