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会長にゴールを捧げたレスターMFにイエローカード…元英代表DF「恥ずべき行為」

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デマライ・グレイが決勝点を決め、チームを勝利に導いた

 レスター・シティは3日、プレミアリーグ第11節でカーディフと対戦し、1-0で勝利した。この試合での主審の行為に批判が集まっている。

 レスターにとって今回の試合は、10月27日にビチャイ・スリバッダナプラバ会長ら5人がヘリコプター墜落事故で亡くなってからの最初の公式戦となった。

 試合は0-0で迎えた55分に挙げたMFデマライ・グレイのゴールが決勝点となった。グレイは得点後、犠牲者へのメッセージを記したシャツを見せるためにユニフォームを脱ぎ、アウェーの地に駆け付けたファンたちと感傷的なゴールセレブレーションを行った。

 しかし、主審はあくまでもルールに則り、ユニフォームを脱いだグレイにイエローカードを提示した。この行為について、リバプールのレジェンドで元イングランド代表DFフィル・トンプソン氏は、イギリス『スカイ・スポーツ』で以下のように話して主審を批判した。

「グレイはユニフォームを脱いでシャツを見せるセレブレーションをした。逆サイドからはGKの(カスパー・)シュマイケルらもレスターサポーターの前に駆けつけ、エモーショナルな時間になった。グレイはシャツを見せることで会長たちへのトリビュートとした。リー・プロバート(主審)は、彼にイエローカードを提示した」

「恥ずかしくて顔を上げることができないようなことだ。ルールがあることは私も理解している。でも私だったら、良識を優先させるよ。それで上の人間から怒られようがね」

 ただ、試合中にグレイがユニフォームを脱ぐ瞬間を見たプロバート主審は、やさしい微笑みを見せていた。プロバート主審としても、非常に心苦しいイエローカード提示になったに違いないだろう。

 レスターは今後、10日に行われるプレミアリーグ第12節でバーンリーと対戦。事故後初めてのホームゲームとなる。

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