オーストラリア・Aリーグのセントラル・コースト・マリナーズと正式契約には至らなかったウサイン・ボルトだが、プロフットボール選手になる夢をあきらめないと話した。

　オリンピックで8個の金メダルを獲得し、100mと200mの世界記録を持つ陸上界の元スーパースターであるボルト。2017年に陸上界から引退し、プロフットボール選手になることを目指して、今夏から練習生としてマリナーズに加入する。プレシーズンマッチでは2ゴールを挙げるなどのインパクトを残したボルトに対してマリナーズは契約オファーを送ったものの、金銭面等での折り合いがつかず、先日にトライアルの終了が発表された。

　オーストラリアでの挑戦が終了したことについてボルトは、オーストラリア『ヘラルド・サン』にコメントした。「上手く行かなかったことは悲しいけれど、良い時間を送れた。彼らとともに最高の経験ができたし、素晴らしいクラブだった。ただ、契約面で上手く行かなかっただけだった。別のチームで別のチャンスがあると願っている」

　また、プロフットボーラーになる夢を諦めないとの決意を口にしたボルトは、自身の成長を日々実感しているようだ。「将来何が起きるかはわからない。別のチャンスに関して代理人に連絡している人はまだまだいると思う。僕は多くを学んでいるし、とても成長したと感じている。最初の頃の試合と直近の試合を比べれば分かるはずだ」

　オーストラリアでは長年の夢は叶わなかったボルトだが、今後は新たな土地で夢を追いかけ続けることになるようだ。