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[MOM2682]日章学園FW小野大斗(1年)_晴れの舞台での起用に先制弾で応えた1年生ストライカー

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先発起用に応えて先制点を叩き出した日章学園高FW小野大斗

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.4 選手権宮崎県予選決勝 日章学園高 6-1 宮崎日大高 KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園サッカー場]

 先発を告げられたのは、その日のアップ前。日章学園高の早稲田一男監督も当日まで迷っていたと言うが、今大会ではこれまでに5得点を上げている決定力と、準決勝でも後半頭から投入され2本のシュートを放った積極性を買われての起用となった。

 もっとも本人は、今大会2度目の先発ながら、決勝戦という大舞台を前に緊張でガチガチになったという。それでもFW小野大斗(1年)は大抜擢に見事に応え、勝利につながる先制弾をたたき込んだ。

 ゴールの瞬間は「正直、あまりよく覚えていないけど、うれしかったですね」とはにかむ1年生。「淳くん(MF河原淳、3年)から『裏に抜けるのを常に意識しろ』と言われていました。いいパスがきたので、あとは打つだけでした」。

 1年生から先発で使ってもらうことで、周りから多くの刺激を受け、学ぶこともたくさんある。「いい経験をさせてもらってると思います」と真剣なまなざしで語る小野が、点取り屋でありながらも課題として上げるのは「決定力」。「FWとしてたくさん点を取って、チームを勝たせる選手になりたい」と、本番までの約1か月半の間、徹底的に走り込みを重ね。ゴール奪取に磨きをかけるつもりだ。

 イングランドのプレミア・リーグ、レスター・シティに所属する、元日本代表FW岡崎慎司のプレーにあこがれる。「FWの仕事は点を取ること。体全体を使って泥臭くゴールを狙える選手になりたいですね」。2年生エース・FW鈴木陽介に加え、MF南太陽(3年)や10番MF河原淳(3年)など、ライバルとして乗り越えたい先輩も多いが、全国の舞台で躍動する小兵に、引き続き注目したい。

(取材・文 高浜確也)
●【特設】高校選手権2018

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