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[MOM2684]帝京長岡FW晴山岬(2年)_インハイ逃した夏にU-18フットサル選手権MVP、成長遂げたエース

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後半2分、帝京長岡高FW晴山岬が左足でゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.4 選手権新潟県予選準決勝 日本文理高 2-3 帝京長岡高 五十公野公園陸上競技場]

 技巧派軍団・帝京長岡高が誇る2年生エースストライカー、FW晴山岬は、インターハイを逃した夏で、大きな成長を手にしていた。

「インターハイを逃したことは凄く悔しかったのですが、その変わりに全日本フットサル選手権(U-18)に出ることが出来て、そこで凄く貴重な経験が出来ました」。

 夏に行われる全日本フットサル選手権U-18において、晴山を含めた多くの2年生レギュラーが出場し、見事に2度目の優勝を勝ち取った。フウガドールすみだファルコンズとの決勝で、晴山は先制点をマークするなど、ピヴォとして活躍。大会通算12得点で大会MVPに輝いた。

「中3の時、長岡JYFCで全日本フットサル選手権U-15の決勝を戦ったとき以来のフットサルでの公式戦だったので、中3以降はフットサルの感覚が薄れていました。それに身体も中3の時よりみんな大きくなっていたので、よりコートが狭く感じました。でも、その中で足下の技術を発揮出来たし、ボールを収める技術、身体の使い方が試合をこなすごとに磨かれて行くのが分かりました。自然と身体が適応して、上手く身体を使えるようになって、それが11人制に戻っても凄く自分の中でプラスになっています。ボールの収め方が成長しました」。

 細かいボールタッチやボールの置き所、そして収めてから反転のスピードなど、ディティールが磨かれたことで、11人制に戻ってもそれがプラスの方向に働いた。この日の日本文理高戦でも前線で再三に渡ってボールを収めると、1-1で迎えた後半2分、MF丸山喬大(2年)のパスを受けると、素早く持ち出して、冷静に左足を振り抜いて2点目のゴールを叩き出した。

「文理はギャップが多いと言うか、DFラインとボランチの間にスペースがあったので、そこでボールを受けて前を向いて行こうと思っていました。ちょっと丸山からのパスは短かったのですが、上手くコントロール出来て前を向けてドリブルシュートを打てました。得意な形で、ファーストタッチで良い形に置いて、シュートまで持って行く形が出せました」。

 チームは土壇場で追いつかれるも、後半アディショナルタイム3分のMF中島颯太(3年)のゴールでなんとか勝利を収め、決勝進出を果たした。「インターハイを逃した時は凄く悔しかったし、同じフットサル選手権に出ていた札幌大谷の選手は、(準々決勝で)自分達に負けた後に、『次はインターハイだ』と言っている姿を見て、凄く悔しかった。でもフットサルによって僕らに勢いが出て来たと思うので、この勢いを選手権出場に繋げたいと思います」。

 悔しさと成長を手にした2年生エースは、決勝でチームを勝利に導くゴールを挙げるべく、決戦に向けてさらにモチベーションを高めた。

(取材・文 安藤隆人)
●【特設】高校選手権2018

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