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“あの試合”は100%出したと思うが…森保監督、U-21代表に求めるのは「さらに高いもの」

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アジア大会で準優勝に終わったU-21日本代表

 約2か月前、U-21代表はインドネシアで開催されたAFC U-19選手権でアジアのライバルたちと死闘を演じていた。練習場の環境は劣悪で、戦術練習や対人練習を行うこともままならず。過密日程で大会は進み、選手たちの心身に与えるダメージは相当なものだった。しかし、たくましく戦う選手たちは大会中に成長を遂げ、韓国が待つ決勝の舞台までたどり着いた――。

 そして1週間後には、アジア大会後、初の活動となるUAE遠征が行われる。7日にメンバー発表を行った際、森保一監督は当時を振り返った。

 決勝ではU-23チームで大会を戦うだけでなく、FWソン・フンミン、FWファン・ウィジョらオーバーエイジを起用した韓国と対戦。相手に主導権を握られながらも、激しく体を寄せる守備で自由を与えずに簡単にフィニッシュまで持ち込ませない。延長戦の末に1-2で敗れて準優勝に終わったものの、選手たちは最後まで諦めることなく戦う姿勢を示し続けた。

 指揮官は「直近のアジア大会で準優勝できたことは自信を持ってほしい。韓国に敗れてしまったが、非常に良い試合をしてくれたし、彼らが持っている力を100パーセント出し切ってくれたと思う」と改めて賛辞を贈りつつも、そこで満足してほしくないと続けている。

「自信が過信にならないように、もっともっと高めていくことを忘れずにやってほしい。韓国は素晴らしいチームだったが、その戦いを最低限に持って、さらに高いものを目指してほしい」。

 今後は韓国戦を最低ラインと考え、東京五輪に向けてより高みを目指していく。U-21日本代表はUAE遠征でU-23ウズベキスタン、U-23クウェート、U-23UAEと対戦する予定だ。

(取材・文 折戸岳彦)
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