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長崎の自動降格圏17位以下が確定…横浜FMは自動降格回避、伊藤翔が「反省」のV弾

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長崎の17位以下が確定

[11.10 J1第32節 長崎0-1横浜FM トラスタ]

 J1リーグは10日、第32節を行い、最下位V・ファーレン長崎はホームで横浜F・マリノスと対戦し、横浜FMが1-0で競り勝った。今季、J1初昇格の長崎は自動降格圏の17位以下が確定。本来は年間順位17位、18位が自動降格となるが、J1ライセンスを持たないJ2町田が2位以内に入る可能性を残しているため、17位でも降格は決定していない。町田が2位以内に入った場合は自動降格が18位のみとなり、17位のクラブはJ1参入プレーオフに出場する。

 長崎は前節から先発4人を入れ替え、チーム最多得点のMF鈴木武蔵らが先発復帰。FW中村慶太が1トップを務め、鈴木はシャドーの一角に入った。対する横浜FMはチーム最多得点のFWウーゴ・ヴィエイラが累積警告により出場停止。前節から3人を変更し、FW遠藤渓太が負傷から復帰。5試合ぶりに先発復帰したFW伊藤翔が1トップを務めた。

 開始早々に長崎に決定機が訪れた。前半1分、左後方でFKを獲得すると、MF黒木聖仁が蹴り込んだキックでDFラインの裏に飛び出したMF飯尾竜太朗がヘディングシュート。絶好の先制機となったが、これはGK飯倉大樹の正面を突いた。試合が進むほど横浜FMに攻め込まれた長崎は球際激しく、マンツーマン気味の守備で耐えしのいだ。

 ボールを握って試合を優位に進める横浜FMは前半12分、遠藤がPKのチャンスを獲得する。キッカーは伊藤。右足でゴール左下隅を狙ったシュートはコースを読んだGK徳重健太が横っ飛びでストップした。横浜FMは多彩な攻撃パターンで押し込み、A代表に初招集されたDF山中亮輔は積極的にミドルシュートを狙ったが枠を外れ、スコアレスで前半を折り返した。

 後半も横浜FMが一方的に押し込む展開が続く。後半20分に最初の交代枠を使い、遠藤を下げてFWイッペイ・シノヅカを投入。すると、MF天野純の鋭い縦パスで抜け出したシノヅカが左サイドゴールライン際から折り返し、伊藤が体勢を崩しながら右足で合わせたが、惜しくもクロスバーを直撃。後半22分にも分厚い波状攻撃で攻め込んだが、このチャンスも生かせなかった。

 集中した堅守で苦しい時間を耐えた長崎も交代枠を使い、後半25分、磯村を下げてMF島田譲を投入。長崎もチャンスを迎え、右サイドのスローインを中村慶が頭でつなぎ、鈴木がそらしたボールを島田が左足で叩いたが、惜しくも右ポストを叩いた。

 残留を懸けて激しさが増す中、均衡を破ったのは横浜FMだった。後半29分、DFドゥシャンがドリブルで持ち上がってシノヅカにパスを預けると、エリア内に走り込む。シノヅカが左サイドからクロスを入れ、ドゥシャンが右足ヒールでそらすと、伊藤に当たったボールがゴールマウスに吸い込まれた。

 1点を追う長崎は終盤、CKのチャンスからFWファンマがダイビングヘッドで飛び込むなど最後の反撃に出たが、ゴールは遠かった。そのまま逃げ切った横浜FMが1-0で競り勝ち、自動降格を回避。伊藤はPKを含む再三の決定機を外していたが、貴重な決勝点が自身の記録となり、「他にも決められるシーンがあったし、自分たちでゲームを難しくしてしまったのでそこは反省かなと思います」と振り返った。

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