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[MOM2691]東福岡MF青木俊輔(1年)_ヒガシの新「彗星」が延長V弾!!

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延長前半3分、東福岡高MF青木俊輔が決勝ゴール

[11.10 選手権福岡県予選決勝 東福岡高 2-1筑陽学園高 レベスタ]

 MF青木俊輔(1年)が、まさに「彗星」のごとくピッチを駆け回った。高円宮杯プレミアリーグでは後期から登録メンバー入りしていたものの、出番はなし。この第97回全国高校サッカー選手権福岡県予選がデビュー戦だった。ただ、森重潤也監督は「モノは持っているので、いずれどこかでと思ってはいた」と言う。与えたチャンスで期待に応える動きを見せていたこのルーキーを、大事な決勝のピッチにも送り込んだ。

 周囲の3年生たちは、この1年生が大舞台で緊張してしまわないかと心配もしていたようなのだが、「まったくそんな様子はなかったですね」(MF中村拓也、3年)。本人も「まったく緊張はしなかったです。緊張よりワクワクのほうが大きかった」と笑って振り返る。その言葉どおり、立ち上がりから持ち味のドリブルで果敢に仕掛け、チャンスを作り出し続けた。

 左のワイドアタッカーとして先発し、試合の流れの中で右にもポジションを変えながら仕掛け続けた。「左サイドならドウグラス・コスタ、右サイドならメッシ」という明確なイメージもあるドリブルと左足のキックで筑陽学園ゴールを脅かす。後半アディショナルタイムに自らの突破で作ったチャンスは左足の強シュートがポストに弾かれて猛烈に悔しがったが、延長に入って再び見せた。

 延長前半3分、右サイドから繋がったボールに走り込んで放った左足シュートは、今度こそゴールネットを揺らす。「ワイドのポジションは走ってナンボなので」という言葉どおり、長い距離をランニングしてのゴール。森重監督は決め切ったことはもちろん、疲れもある時間帯に「仲間を信じてあそこへ走り込んでいたこと」へ賛辞を贈った。

 この決勝点で全国切符を掴み取ることになったが、浮かれるつもりはまったくない。「全国大会はきっともっと厳しい舞台だと思う。普段の練習から激しさ、厳しさを忘れないようにやっていかないといけない」と気持ちを引き締め直し、小学校のときから憧れていたという選手権のピッチでの大暴れを誓う。

(取材・文 川端暁彦)
●【特設】高校選手権2018

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