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帝京三は準決勝でインハイ王者破るも決勝で敗戦、全国届かず…:山梨

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帝京三高は準決勝でインパクトのある勝利も、準優勝に

[11.10 選手権山梨県予選決勝 帝京三高 0-2 日本航空高 中銀スタ]

 準決勝でインターハイ優勝校の山梨学院高を撃破。決勝へ向けての勢いは日本航空高を上回っていた帝京三高だが、受け身に入ってしまった立ち上がりの4分に先制点を奪われてしまう。

 その後も相手の圧力に押し込まれる時間が増えてしまった。ボールを奪って繋げるようなシーンでも日本航空のプレッシングを嫌って蹴り出してしまうようなシーンの連続。主将のCB宮川将一(3年)も「ちょっと受け身になりすぎたのかなと。もうちょい自信を持って攻撃できるところはしないといけなかった」と首を振る。

 エースストライカーのFW亀屋光二(3年)が競り合いで微妙なファウルを取られてしまっていたこともあって、なかなか起点を作ることができずに苦戦。右のMF小林龍太(3年)と左のMF雨宮優翔(3年)の両翼にボールが入った際にはシュートやクロスまで行くことができていたが、その回数を増やすことができなかった。

 後半は立ち上がりにCKから宮川が決定的なヘディングシュート。期待の1年生SB佐野大樹が迫力のあるオーバーラップと突破でチャンスに絡み、キーマンのMF平田和也(3年)がゴール前に潜り込んでシュートを放つシーンもあった。

 だが、主導権を握っていた時間帯に追いつくことができず、逆に突き放されて0-2で敗戦。宮川は「決め切れるか決め切れないかは気持ちのところが大きいと思うけれども、決めきれなかったことが敗因だと思います。学院と航空は真反対のチーム。色々なチームに勝てるチームにならないと勝てないと思います」と悔しがった。

 相良和弘監督は「こういうなかでもやらないといけない。技術をつけないといけない」とコメント。割り切ってロングボールとハイプレスで圧力をかけてくる相手を上回るだけの技術を身につける必要性を口にしていた。

 そして、宮川は「こういう失敗をしないようにとか、後輩に残せたかなと思います。自分は大学でもサッカーをするので、最後あと一個で取り切れない自分を変えたい」。個人、チームもこの敗戦を将来に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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