冷酷なまでの破壊力を見せていたマンチェスター・ユナイテッドはどこにいったのだろうか。

　11日にプレミアリーグ第12節、マンチェスター・シティ対マンチェスター・ユナイテッドが開催される。シティ(勝ち点29)は今シーズン、プレミアリーグで33得点4失点という圧倒的な数字を残して首位を快走。一方、ユナイテッド(勝ち点20)は、19得点18失点で7位と苦しんでいる。

『Goal』国際版は、ある興味深いデータに注目した。ホームで優勢とみられるシティは、前節のサウサンプトン戦を6-1で快勝。今季のリーグ戦だけでも、“5得点以上を記録”して勝利したのは4度目だ。一方のユナイテッドは、直近のリーグ4戦で3勝しているものの、すべてが1点差での勝利となっている。

　実は、ユナイテッドは、アレックス・ファーガソン元監督が退任した2013-14シーズン以降、リーグ戦で5得点以上を記録した試合が一度もない。その間、プレミアリーグで最も「5得点以上」を記録したチームはシティで21回。リバプール(12回)、トッテナム(9回)、アーセナル(8回)がそれに続いている。

　ちなみに1990年代に遡ると、ユナイテッドが5得点以上記録した試合は、リーグトップの16回。2000年から2013年という期間においても、ユナイテッドはアーセナルと並んでリーグトップタイの28回を記録していた。

　もちろん、大量得点での勝利も1点差での勝利も同じく勝ち点3。ただ、歴代最多20度のリーグ優勝を誇るユナイテッドが、ファーガソン元監督退任以降に一度もリーグを制覇していないことは事実だ。

　2013-14シーズン以降、「5得点以上」を21回記録しているシティと0回のユナイテッド。11日に行われるダービーで、どちらかの数字が上乗せされることはあるだろうか。

【5得点以上を記録した試合数(プレミアリーグ)】
◆2000年～2013年
1位:マンチェスター・ユナイテッド(28回)
1位:アーセナル(28回)
3位:チェルシー(23回)
4位:リバプール(15回)
5位:マンチェスター・シティ(14回)

◆2013年8月～現在
1位:マンチェスター・シティ(21回)
2位:リバプール(12回)
3位:トッテナム(9回)
4位:アーセナル(8回)
参考:マンチェスター・ユナイテッド(0回)

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