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反町監督ぐったり「心臓に悪いシーンが沢山あった」耐えた選手全員に「感謝」

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ピッチに指示を出す反町康治

[11.11 J2第41節 栃木0-1松本 栃木グ]

 我慢強く、全員が耐えて大きな1勝をつかんだ。4年ぶりJ1昇格を目指す松本山雅FCは首位を守って最終節へ。激戦を終えて会見に出席した反町康治には疲労の色も見え、「勝たなければいけないという状況、緊張度が増す中で今は本当にぐったりしているというのが実情です」と漏らした。

 アウェーに駆けつけた約4500人のサポーターだけではなく、選手たちへの感謝を強調した。警戒していたセットプレーのほか、終盤にも押し込まれる展開が続いたが、体を張った守備で耐えしのいだ。「心臓に悪いようなシーンが沢山あった」と振り返った反町監督は「準備してきたことを表現してくれて本当に感謝しています」と称えた。

 前日、昇格争いのライバル大分、横浜FCが勝利。プレッシャーが増大する中、前半は栃木の激しいプレスに阻まれ、後半も拮抗した展開が続いた。苦しい時間帯に値千金の決勝点を奪ったのはチームの象徴MF田中隼磨だった。

「よく狭いエリアで紅白戦をやる。だいたいみんなはスプリントの数が10〜15。田中隼磨は練習から30を越えているわけですよ。普段のトレーニングからそういう風にしている蓄積があって、こういう大事な試合で力を発揮できるんじゃないかな」(反町監督)

 攻守に献身的に、チームのために戦う背中を示す36歳がこの大一番で劇的なゴール。指揮官は「サッカーの神様がチャンスを与えたという言い方になるかもしれない」と賛辞を送った一方で、「ただし今日は彼だけじゃなく、みんながやっていた。全員が全く同じように仕事をしている」と強調し、奮闘した全員をねぎらった。

(取材・文 佐藤亜希子)

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