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[MOM2703]東海大仰星DF仲本樹(3年)_流れ変えるヘディング弾!その1点守り抜く

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前半39分、先制点を喜ぶ東海大仰星高CB仲本樹

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.11 選手権大阪府予選準決勝 東海大仰星高 1-0 阪南大高 金鳥スタ]

 東海大仰星高は前半、阪南大高に攻められている時間が多くなっていた。それでも、「セットプレーで獲れたら試合が変わると思っていた。それで獲れて良かったです」と振り返るCB仲本樹(3年)が、思い描いていた通りにセットプレーから流れを変える一撃。このゴールが決勝点となった。

 前半39分、東海大仰星は左CKを獲得すると、キッカーのMF中屋敷竜樹(3年)はファーサイドの仲本へクロスボール。相手DFの頭上を越えて大外に到達したボールを「ボールが良かった。来たので当てるだけでした」という仲本が頭で決めた。

「選手権でまだ獲れていなかったので、セットプレーで獲れて嬉しかったですし、去年、ここで負けているという意味でもここで決められて嬉しかったです」と仲本。1年前、PK戦で敗れた準決勝で決めたことを喜んだ。

 仲本はこの日、最終ラインの中心としても奮戦。特に阪南大高のエースFW和田育主将(3年)はプレミアリーグWESTで8得点を記録している。快足ストライカーは“危険”な存在だったが、「決定力があってプレミアリーグでも凄く点を獲っているのは知っていたので、6番(和田)にやらせないということと、周りの選手も技術とスピードがあるという中でどう止めるかバックラインで話し合って対策しました」というように仲田は4バックで対策を考え、それを実践する。

 そして、「(相手の形は)17番(FW椎悠輔、3年)からそらして6番のスピードというのは大体分かっていたので接点で負けないということと、競り負けたとしてもあとのカバーをチーム全員でということを考えてやっていました。上手く抑えられたと思います」と警戒していた部分を封鎖。仲田自身も高さを発揮する部分とカバーリングの部分で集中して無失点で勝利の立て役者となった。

 これで初戦から4試合連続無失点。決勝戦で対戦する大阪学院大高も今大会全5試合無失点という堅守のチームだ。「楽しみですね。無失点で来ているので失点せずセットプレーでまた獲れたらいいと思っています」という仲田は、決勝で自分たちの方がより強固な“盾”であることを証明して、全国切符を掴む。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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