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川口引退会見、印象に残すセーブ「指がずれていたら折れていた」

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アトランタオリンピックの“マイアミの奇跡”は川口にとっても特別な試合だ

 SC相模原でプレーするGK川口能活(43)の引退会見が14日に行われた。日本代表の元守護神は「今は感謝の気持ちしかありません」と清々しい表情だった。

 思い出に残るセーブを問われると、「ひとつがいいですか?それとも何個も?」。プロ生活25年の様々なシーンが頭を駆け巡った。

 絞り出したのは2つの場面。1つは1996年アトランタオリンピックのブラジル戦。“マイアミの奇跡”を称された試合で“悪魔の左足”DFロベルト・カルロスの強烈シュートをキャッチした場面だ。「あれは自分でもキャッチできると思わなかった。トレーニングの時からマリオコーチからとにかくキャッチだと言われてきたので、その成果が出たのだと思う」。

 そしてもうひとつは2006年ドイツワールドカップのこれまたブラジル戦。無回転シュートが話題を集めたMFジュニーニョ・ペルナンブカーノのシュートを指先で弾いた場面だという。「あの場面はちょっとでも指がずれていたら折れていたかもしれない。それくらい強烈なシュートでした」。

 その他にも「自分にとって世界大会を決めてくれたゴール」ついての特別な思いも吐露。「(アトランタ)オリンピックの出場を決めたサウジアラビア戦の2点目。前園(真聖)さんがワンツーで決めたシーン。ジョホールバルの中田英寿からの岡野(雅行)さんのゴール。この2つは自分にとってかけがえのないゴールだと思います」と感慨に浸った。

(取材・文 児玉幸洋)
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