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アジアで経験積んだ青森山田CB三國ケネディエブスは兄と同じ「5」を背負い、日本一へ

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福岡内定の青森山田高CB三國ケネディエブスは兄と同じ「5」を背負って選手権日本一を目指す

[11.15 選手権青森県予選準決勝 青森山田高 9-0 十和田工高 青森県総合運動公園陸上競技場]

 アジアの戦いから青森山田高に戻ってきたCB三國ケネディエブス(3年、福岡内定)が、合流後初の公式戦で1得点をマークした。2-0の前半15分、MF武田英寿(2年)の右CKを一段階高い打点のヘッドで合わせてゴール。後半はミスパスをインターセプトされたシーンがあって猛省していたが、それでも190cm超の高さとスピード、そして元アタッカーで足元の技術も備えた逸材CBは存在感ある動きで大勝に貢献した。

 11月1日まで、U-19日本代表の一員としてAFC U-19選手権インドネシア2018に出場。アジア王者、そして19年に開催されるU-20ワールドカップへの出場権を懸けた真剣勝負で2度の先発を経験した。

 チームは4強入りし、U-20ワールドカップ出場権を獲得したが、準決勝のサウジアラビア戦で0-2と完敗。三國は先発出場したこの試合について(サウジアラビアは)体強いし、スピードもあるし、ふつうに技術もあるし、思っていたイメージとはちょっと違っていたのがありました」。三國は3年前にU-15日本代表としてAFC U-16選手権予選を経験しているが、アジアトップレベルを実感。今回のアジア王者となったサウジアラビア戦含めて課題となった部分を改善していく意気込みだ。

 三國はAFC U-19選手権に臨んだU-19日本代表で唯一の高体連所属選手として参戦。非常に蒸し暑いインドネシアのトレーニングでは「(湿度の高いところへ行くと)汗をめっちゃかいてしまうので、体重も練習後に4kgとか減ったり……」とコンディション調整に苦しむこともあったという。

 だが、過酷な環境の中で1、2学年上の世代のJリーガーとともにした日々や、普段とは異なる3バックの経験なども貴重なものに。「18歳でああいう経験ができたのはすごく良かったと思います。ポジションが変わってもすぐに適応できる能力をつけていかないといけないですし、(より)ビルドアップもできないといけない。相手が前から来ている時にどこに出して、どう持ち運ぶのかもっと意識していかないといけない」と課題を持ち帰ってきた。来年プロ入りする前に、改善、成長できることはたくさんあると感じている。

 これまでサイドアタッカーやFWを務めてきたが、CBに専念してから半年ほどでU-19代表に選出。高体連の選手で唯一、AFC U-19選手権で真剣勝負を経験してきたDFは、選手権で自身の存在を全国に知らしめることができるか。

 今シーズン、彼が背負ってきた背番号は「5」。これは2年前に青森山田の左SBとしてプレミアリーグと選手権の2冠を達成している兄・三國スティビアエブス(現順天堂大)と同じものだ。

「(シーズン開幕前)つけるならば5番がいいなと思っていたので、5番で『ヨッシャー』と思った」という番号を背負って選手権へ。三國は「自分の兄貴が優勝して今、背番号も一緒でやっている。全国出たら『2年前に出ていたヤツの弟か』となると思う。兄貴よりも凄いところも見せたいですし、がむしゃらにやっていきたいと思っています。自分が守備を統率して、自分一人でも守れるようなディフェンスプラス、チームが苦しい時にヘッドとかで決めて、その1点を守り切るようなところを見せたい」。2年前、兄は選手権準決勝で鮮やかな先制ゴールを決めるなど全国で躍動。その弟が今冬、兄以上のパフォーマンスを見せて兄に続く日本一を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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