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[MOM2711]八戸学院野辺地西MF佐々木大羅(2年)_打倒・青森山田に燃える2年生エース

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八戸学院野辺地西高の2年生エースMF佐々木大羅

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.15 選手権青森県予選準決勝 東奥義塾高 2-3 八戸学院野辺地西高 青森県総合運動公園陸上競技場]

 2度のビハインドをひっくり返して逆転勝ちした八戸学院野辺地西高の中で特に目立つプレーをしていたのが、10番を背負う180cmボランチMF佐々木大羅(2年)だ。

 0-1の前半終了間際、セットプレーからゴール前に飛び込んで同点ゴールを決めた。攻め続けながらもなかなか追いつけない中で貴重な一撃を決めたMFは、試合を通して明らかにボールキープに自信を持っているようなプレー。中央、サイドに顔を出してボールを受けると細かなフェイントをいくつも交えながら突破、パス交換、そして切り返しからのシュートにもチャレンジしていた。

 この日はパスを出した後に良いポジションを取っても、なかなかリターンを受けることができず。本人は「自分のプレーができたんですけれども、もっと中盤で受けてみんなを動かせないとダメだと思います。個人的にはもっと1タッチ、2タッチで味方を使いながら、もっとシュートを打たないといけない。自分で要求してもう1点、2点獲りに行かないと成長しないので、そこは課題です」と反省していた。

 中学時代はAC弘前U-15でプレー。卒業時には県外からの誘いもあったようだが、「青森県民なので『(青森)山田を倒す』という気持ちが強かった」と八戸学院野辺地西への進学を決めた。1年時から出場チャンスを得たが、昨年度の選手権予選は決勝で大敗。今年は「自分が引っ張るという気持ちで一年間やってきたので、それを(青森山田と対戦する)決勝で出さないと意味がないので決勝で出したい」と強い思いを持ってリベンジを目指している。

 数日前に行われたプリンスリーグ東北参入戦でボランチでコンビを組むMF山谷麻尋(2年)が骨折して離脱。主力の欠場は痛いが、より自分がやらなければという思いが強くなっている。自分で打開してのゴール、ラストパスにもこだわるMFが一つの多くの仕事をすれば、それだけ目標達成に近づくはず。2年生エースは覚悟を持って強敵に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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