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柴崎とのコンビも熟成…存在感増すボランチ遠藤

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ボランチで存在感を高めるMF遠藤航

[11.16 キリンチャレンジカップ 日本1-1ベネズエラ 大分]

 中盤に対してマンツーマンでプレッシャーを掛けてきたベネズエラに対し、技術と判断力で対抗した。ダブルボランチの一角としてフル出場した日本代表MF遠藤航(シントトロイデン)は、時にワンタッチでボールを後ろに下げ、あるいは前線に当ててセカンドボールを拾わせるなど、緩急をつけたゲームメイクでチームに安定感をもたらした。

「相手がプレッシャーを掛けてくるのは分析で分かっていた。前半は押し込まれたところが多かったが、我慢しながらゴールチャンスを目指すことはできていた」。10月16日のウルグアイ戦(○4-3)に続いてコンビを組んだMF柴崎岳との関係もさらに良くなっている印象だ。

「守備のお互いの位置関係は常に見ている。攻撃でもどっちかが落ちればどっちかが高い位置を取るということは続けていけばいい。スムーズにポジションチェンジはできている」

 試合を重ねるごとに前進している感覚を強調する遠藤だが、この日は特に守備が良かったという。その中で1-1というスコアになった理由については、このように自己分析した。

「ウルグアイ戦はチャンスをつくっていく中で仕留め切れたし、相手も仕留めたことでああいうスコア(4-3)になった。今日も切り替え良くボールを奪えていたけど、互いに仕留め切れないというゲームだった」。ゲーム全体を俯瞰する力も高い遠藤。森保ジャパンでの存在感は着実に増している。

(取材・文 矢内由美子)

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