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龍谷が念願の選手権初出場!! 強化から5年目で全国舞台へ:佐賀

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初出場を決めた龍谷高

[11.17 選手権佐賀県予選決勝 佐賀東高1-3龍谷高 ベアスタ]

 第97回全国高校サッカー選手権佐賀県予選決勝が17日に行われ、龍谷高佐賀東高を3-1で下し、選手権初出場を決めた。
 
 今年の新人戦、インターハイ予選の決勝に続き、選手権予選の決勝も佐賀東対龍谷の対決となった。佐賀東は3年連続、龍谷は初の決勝進出から全国初出場を目指した。

 前半から佐賀東がボールを動かし、龍谷はロングボールを中心に攻撃を組み立てるが、決定機を作れない展開が続く。23分、CKの流れから佐賀東の攻撃を牽引するMF寺崎敦彦(3年)が強烈なミドルシュートを放つ。しかし、これはポストに嫌われた。結局、これが前半最もスタンドを沸かせた場面となり、前半はお互いの守備を崩せず、0-0で後半へ折り返した。

 後半、リズムをつかんだのは龍谷。7分にCKからDF今村慎二(3年)がファーサイドでチャンスを得たが、これはGK宮崎健成(3年)に防がれる。この後も相手の背後を突くロングボール、少ないタッチ数でのパス交換を使い分けて試合を有利に進めた。

 そして龍谷は後半12分、素早い攻守の切り替えで相手のミスを誘ってボールを奪い、中央右寄りをドリブルで突破したMF寺坂洸希(3年)が左足一閃。これがゴールネットを揺らして龍谷が先制に成功する。しかし、その6分後に佐賀東が寺崎敦のゴールで追いつき、すぐさま試合を振り出しに戻した。

 勝負の行方を左右する次の1点が生まれたのは後半23分。途中出場した龍谷MF田中琳太郎(3年)がカウンターから左サイドでドリブルを仕掛け、そのままシュートを決めて突き放す。さらに38分には、PAを飛び出してボールをクリアしようとした相手GKがミスキック。これを寺坂がセンターライン近くから50m超のスーパーロングシュートを無人のゴールに決めてダメを押した。

 佐賀東も選手交代や終了間際のパワープレーで反撃を試みたが、龍谷の体を張った守備を崩せず、龍谷が3-1で初めて全国への切符を手にした。

 試合後、龍谷の太田恵介監督は「選手たちが強気でやってくれた」と勝因を振り返った。一方、破れた佐賀東の蒲原晶昭監督は「相手のロングボールを警戒して引き過ぎた。後半に修正できなかった」と悔やんだ。

 龍谷はサッカー部を強化して5年目でようやくつかんだ全国の舞台。太田監督は清水商出身で同期には元日本代表の小野伸二などがいたが、当時は選手権静岡県大会で敗れたため、今回が初めての選手権出場となる。

(取材・文 荒木英喜)
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