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「悪い方での印象しか残せていない」…快勝の中、悔やむMF菅大輝

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U-21日本代表DF菅大輝(札幌)

[11.17 ドバイカップ第2戦 U-21日本5-0クウェート]

 チームは5-0で快勝した。しかし試合後、U-21日本代表MF菅大輝は悔しさを滲ませた。

 3-4-2-1の左アウトサイドで先発出場を果たした菅は、「自分の特長である抜け出しや動き出しの部分は出せた」と振り返ったように、ワイドに開いてボールを呼び込んではサイドを果敢に駆け上がった。しかし、ボールを前線に運んでクロスを供給したものの、「ちょっと早まり過ぎていた面があったし、最後のクロスの精度を上げていかないといけない」と得点を演出することはできなかった。

 一方、右アウトサイドのMF長沼洋一(岐阜)が3アシストを記録したこともあり、「自分たちの形が作れて良い形で得点も取れたけど、左サイドから、自分の方からの起点がなかった」と声を落とす。

「今日は5-0だったけど、クロスの精度を上げていければ、もっと点も入っていたと思う。そこは課題としてやっていかないといけないし、勝てたことに満足しないでしっかり改善していきたい」

 森保一監督就任後の東京五輪世代の代表には、初陣となった昨年12月のM-150杯(タイ)、今年3月のパラグアイ遠征、5月のトゥーロン国際大会に参加。そして今回のドバイカップが4度目の招集となった。しかし、ここまでは結果を残せていないと振り返る。

「今まで、本当に悪い方での印象しか残せていない。タイではPKを外して、パラグアイではPKを与え、トゥーロンでも結果を残せなかった。だから今日は何としてもアシストやゴールという結果を残したかったけど、本当に残念です」

 唇を噛んだものの、下を向いてはいられない。次戦は中2日で訪れる。「しっかりと良いコンディションに持っていき、試合に出たときは自分のやるべきことをやりながらチームに貢献したい」と視線を前へと向けた。

(取材・文 折戸岳彦)
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