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関西選手権、大臣杯準優勝の悔しさをバネに…リーグ制覇の大阪体育大コメント集!

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歓喜の大阪体育大

[11.17 関西学生L1部後期第10節 大阪体育大1-0びわこ成蹊スポーツ大 J-GREEN堺メイン]

 大阪体育大は17日、5年ぶり4回目となる関西学生リーグ1部優勝を達成した。びわこ大との接戦も、前半終了間際にエースFW林大地(3年=履正社高)が値千金の優勝決定弾。試合はそのまま1-0で終了した。

 直前の試合で2位・関西学院大も勝利したが、大体大も勝利したことで1試合を残して勝ち点4差は縮まらず。待望のリーグ制覇に選手たちも喜びの声を伝えている。


以下、大体大の監督・選手・スタッフのコメント

●松尾元太監督
「教育実習やケガ人など、イレギュラーなこともあったが、しっかりと戦ってくれた。そういうときにチャンスを得た選手が結果を残せたことで、層が厚いチームを作れた。Bチームから昇格した選手を含めて、体大全体でレベルアップできた」

「この優勝はこれまで坂本先生(康博・名誉監督)が培った財産があったからこそのもの。僕自身には力がないから、選手もがんばったと思う。それと、スタッフ全員が250人というチームをしっかりとマネジメントしてくれたのが年間通して結果を出せたことにつながった。だからこそ、一体となって成し遂げた優勝に恥じないよう、全員がしっかりと活動していってほしい。大事なのはこの先。最終節の関学戦とインカレで勝ち上がらなくては。課題を解決して、今日よりも向上した形で試合に臨めるよう、次につなげたい」

●GK立川小太郎(4年=初芝橋本高)
「関西選手権、総理大臣杯と準優勝だったので、タイトルが獲れて良かった。教育実習で抜けた間、Bチームから昇格した選手も含めて、みんなが目標に向かっていけるように、残ったメンバーが引っ張ってくれたので、戻ってきても負けないようにがんばろうと取り組めた。インカレ優勝も目標ではあるが、まずは一つ一つの試合を全力で闘い、その結果としてタイトルを獲りたい」

●DF小川明(4年=履正社高)
「全員で守備からやろうと取り組んできたことが、失点も少なく優勝につながったと思う。結果が出なくて苦しい時期もあったけれど、主将の江郷下を中心に練習から一つひとつのプレーを見直し、根本的な気持ちの部分から4回生でやっていったのが、下級生たちにも伝わって立て直せたのも大きかった。自分たちにとってはインカレが最後の大会になるので、全力で闘って恩返しできるようがんばります」

●DF田中駿汰(3年=履正社高)
「今年は決勝で2回負けているので、優勝できてうれしい。今シーズンはCBとして色々なパートナーと組んだが、声をかける回数も増えて、試合の中でどう修正するかという部分をしっかりとやれたことがリーグ最少失点になったと思う。総理大臣杯決勝では、明治との差を感じた。関東との差をどれだけ埋められたかをインカレでは試される。インカレでも堅い守備で優勝につなげたい」

●DF中尾健嗣(2年=浜松開誠館高)
「優勝が決まった試合に出られたのは、たまたまで運がよかった。これまでIリーグに出ていたので、持っている武器をしっかり出せるようにと思っていた。無失点に抑えられて、Iリーグで頑張ってきたことが生かせた。今日は母校である浜松開誠館高も静岡県大会で優勝したので、自分にとっては特別な日になりました。練習の中でもっと声を出して連携を深めて、もっと自分の力を発揮できるように、やっていきたいです」

●DF木出雄斗(2年=星稜高)
「去年はBチームにいて、『このピッチに立ちたい』という思いでトップチームの試合を見ていたので、自分が出場して結果を出せたというのはよかったです。インカレに向けて、競争も激しくなるが、スタメンを奪い取って4回生のためにも貢献したい。僕らの学年は有働(周平/広島皆実高)の存在が大きく、僕もポジションを争ったり、一緒に出場したりと切磋琢磨してきた。有働がケガをしてしまい、あいつの分も結果を残したかった。今日はピッチでともに優勝を喜び合えなかったけれど、あと2年ある。必ず有働と一緒にタイトルを獲りたい」

●MF浅野雄也(4年=四日市四郷高/水戸内定)
「優勝できて、素直にうれしい。苦しい時期もあったけれど、4回生全員で引っ張ろうとやってきたことが結果に結びついたと思います。関西選手権、総理大臣杯と決勝で悔しい思いをしたので、インカレでは最後に笑えるようにしたい。関東での開催になるので、水戸のサポーターの人にも自分のプレーを見てもらえる。僕がどういう選手か知らない人も多いし、少しでも知ってもらえたらいいと思います」

●MF平田健人(4年=星稜高)
「今年は優勝しないとダメだと思っていたので、優勝できたことはうれしいが、インカレ優勝のための通過点だと思う。4回生が教育実習で抜けたり、ケガ人が出たりしても、チャンスをもらった選手たちが結果を出してくれた。まだまだチームのレベルアップも必要だが、個人が自分の仕事をさらに高いレベルでやれるようにして、全国大会に挑めるようにしたい」

●MF堀内颯人(4年=奈良育英高)
「タイトルを取るというチーム発足時の目標があり、ここまで関西選手権、総理大臣杯と準優勝だったので、リーグ優勝できてインカレにつなげられたというのはうれしいです。僕は去年の途中までBチームでやっていて、トップチームで自分の持ち味をどう出すかというのが最初はうまくいかないところもあったが、長所を出しつつ、みんなの個の能力を生かすことができた。残り試合も一戦一戦積み重ねて、チームに貢献してインカレを獲りたい」

●MF疋田優人(2年=広島皆実高)
「チーム全員でやってきたことが、優勝という結果になってうれしいです。4回生が僕たちがやりやすいような環境を作ってサポートしてくれたので、自分の良さを試合の中で出すことができました。インカレに向けてポジション争いも厳しくなるが、練習からしっかりと持ち味をアピールして、みんなの信頼を得られるようにがんばります」

●MF末吉塁(4年=初芝橋本高/山形内定)
「まだ1試合残っているが、『勝てば優勝』という条件をクリアして優勝を決められたのはよかった。自分が下級生の頃、澤上(竜二/現C大阪)さんや池上(丈二/現山口)さんがいて、下の学年が伸び伸びとやれる雰囲気を作ってくれた。今年は自分が4回生になり、下級生たちが負担なくプレーできるようにやろうというのを意識した。この優勝はプロセスに過ぎない。大臣杯の決勝で、何もできなかったという悔しさをわすれず、インカレの初戦に照準を合わせて、奢らずにがんばります」

●FW林大地(3年=履正社高)
「優勝はうれしいです。得点王は意識してないって言ったら嘘になるけど、後ろで守っている仲間がいて、最後に自分のところにパスが来る。それを決めきるのが自分の責任。役割をみんなが果たしたから、ゴールや優勝につながったと思います。全員で高め合って、インカレでもゴールを決めたいです」

●MF江郷下奨(4年=東海大仰星高/主将)
「リーグ優勝は今年1年通しての結果なので、決められてよかった。体大は4回生も下の学年も、サッカーもそれ以外でも個性の強いやつが多い。その個性の良い部分を消さずに出し合って、足りないところを補えるようやっていこうとみんなでチームを作ってきたことが結果になったと思う。インカレも優勝して、応援してくれた人や支えてくれた人に恩返しができるようがんばりたい」

●MF西田恵(3年=関大北陽高)
「高校時代もタイトルを獲ったことがなかったので、すごくうれしい。4回生が教育実習でいない期間、3回生がプレー以外の部分でもサポートして動こうと意識して、みんなで雰囲気を作ったり、試合に出られない下級生のケアもやろうと取り組んできた。最終節にも謙虚に臨み、インカレでは関西第1代表としての責任を持って、いい結果をだせるように闘いたい」

●FW大田賢生(4年=星稜高)
「優勝はうれしいが、まだインカレがあるのでしっかりと切り替える。特別なことをしてきたから結果につながったというのではなく、今年は初心に戻って頑張ろう、4回生が中心になってチームをまとめようということを大事にしてきたのがよかったと思う。夏は準優勝で悔しかったので、インカレで優勝できるようにここから積み重ねたい」

荒木宏斗(3年/主務)
「今年のチームは4回生の力が大きかったことと、教育実習で4回生が抜けた時に、下級生ががんばれたことが、1節を残して優勝という結果になったと思う。チーム全体で取れた1位です。部員が250人いるので、それぞれいろんな思いを持った選手がいる。まとめるのも大変ですが、リーグ戦やIリーグの勝利が自分のがんばる活力にもなってます。夏に悔しい思いをした分、インカレで喜べるようしっかりとやっていきたい」

(取材・文 蟹江恭代)
●第96回関西学生リーグ特集

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