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森保監督から出された“宿題”…MF伊藤達哉「何か言ってたみたいですね(笑)」

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U-21日本代表MF伊藤達哉(ハンブルガーSV)

 今までは半信半疑、そして試行錯誤しながらプレーしていた。しかし、U-21日本代表MF伊藤達哉(ハンブルガーSV)は、シャドーで生きる術を徐々に見つけつつある。

 今年3月のパラグアイ遠征で同代表に初招集された伊藤は3-4-2-1のシャドーの位置に入ったものの、慣れないシステムでのプレーに「どうやっていいのか、どうしたら効果的なのか。半信半疑というか、試行錯誤という感じだった」と良い感触を残せたとは言えなかった。だが、「その時の感覚がちょっとあった」ことで、14日のウズベキスタン戦でプレーした際には一定の手応えを得たようだ。

 シャドーの位置から精力的に動いて“間”に入ってパスを受け、前を向いたら得意なドリブルでボールを運ぶ。たとえ相手に体を寄せられても、168センチと小柄な体格とは思えないフィジカルの強さを発揮してはね返すなど状況を幾度となく打開した。試合開始時には「まだ慣れていなかったし、そのときも半信半疑」でのプレーとなったが、後半16分までピッチに立って、いろいろなシチュエーションを体感することで「こういうプレーが効果的だと、ちょっとずつ整理されてきた」と充実した表情を見せた。

 森保一監督からは依然、こう言葉を掛けられたという。「シャドーの選手がガっと一枚はがせると、攻撃のスイッチが一気に入るから、そういうプレーを期待している」と――。そして、ようやくつかんだ手応え。20日にはドバイカップ第3戦UAE戦が行われることもあり、「そういうプレーを長い時間で多く出していければ、そのうちの何回かが得点につながっていくんじゃないかと思うし、それが自分がシャドーで出せる他の選手にない強みになる」とより確信に近づけていこうとしている。

 今回のメンバー発表時、森保監督は「A代表の経験をUAE遠征で発揮してもらいたいし、彼が加わってA代表を経験した選手がどういうことをしてきたかも伝わる」とプレー面だけでなく、A代表を肌で感じた経験を東京五輪世代に伝える役割にも期待を寄せていた。「森保さんが何か言っていたみたいですね(笑)」と“宿題”を与えられていた伊藤は、「自分から、そういう会を開いて『A代表はこうだった』という話はしないけど(笑)、聞かれたことに関しては『こうだった』と伝えるようにしている」とピッチ外でも指揮官の期待に応える働きを見せている。

 東京五輪まで約1年半。その頃にはシャドーのポジションも自分のものになっているだろう。「これからどうなるかは分からないけど、自分次第で可能性は全然ある」と語るA代表の選手として、「そこに賭ける思いは相当強い」本大会を迎え、「その大会の主役になる」という目標を叶えるためにも、今後も努力を怠らずに歩みを進めていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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