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「明日は一番経験ある選手になるかも」原口がキルギス戦で示したいこと

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キルギス戦に向けて調整するMF原口元気

 20日のキルギス戦(豊田ス)に向けた前日会見で日本代表の森保一監督は「大幅にメンバーを代えて臨みたいと思う」と、16日のベネズエラ戦(△1-1)からスタメンを大きく変更することを明言した。左サイドハーフとして先発が濃厚なMF原口元気(ハノーファー)は「もしかしたら明日は(自分がスタメンで)一番経験のある選手になるかもしれない」と気を引き締めた。

 ロシアW杯で西野ジャパンの主力として獅子奮迅の働きを見せた矜恃と、悔しさを4年後に晴らす役割という自覚を持っている。ロシアW杯から5か月。森保ジャパンでは当時の主力の約半数が入れ替わり、2列目は若い選手の躍動が目立っているが、そんな中で原口が考えているのは、ロシア組と新鋭たちのつなぎ役となることだ。

 自身にとって初のW杯だったロシア大会では、W杯が3度目というベテラン勢がチームの主軸を担っていた。「本当に苦しいときも彼らは引っ張ってくれて、僕は気持ちよくやらせてもらった。あれこれ言う先輩もいなかった」。原口はそう振り返りながらも、「本当に良い選手は勝手に頑張れる。だからそういう(引っ張る)選手は本当はいらないんだけどね」と、高いプロ意識の一端を示した。

「もしかしたら明日は一番経験のある選手になるかもしれない。そうなったら“あいつが一番頑張っているから頑張ろう”となるように。そういう姿で引っ張っていきたい。一番頑張って一番走るくらいで、いつもどおりにやりたい」

 キルギスはFIFAランキング90位と明らかに格下だ。しかし、「対戦相手ではなく、自分たちが何をできるか。こういう相手だからこそ、問われるものがあると意識している」と原口は言う。引いてくることが予想される相手に対し、どんな形でゴールをこじ開けていくか。経験ある選手としてのプレーが注目される背番号8。「簡単ではないと思っているので、しっかりやります」と力強く言った。

(取材・文 矢内由美子)

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