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『ハンド』のルールも変わる? IFABが年次会議を開催、来年3月の総会で最終決定へ

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ロシアW杯決勝では微妙なハンドリングの反則にVARが介入し、大きな議論を呼んだ。

 サッカーのルールなどを定める国際サッカー評議会(IFAB)は22日、スコットランド・グラスゴーで第133回の『年次事務会議』を開催し、2019-20シーズンに行われる競技規則の変更について意見を出し合った。競技規則の変更がある場合は来年3月、『年次総会』を経て正式発表され、同年6月1日に施行される。

 IFABは世界で唯一のルール決定機関。イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの英国4協会に加えて、他の各国協会からの提案を取りまとめる国際サッカー連盟(FIFA)によって構成されている。サッカーの競技規則は、IFABが毎年3月に行う年次総会の場でのみ変更することができる。

 年次総会は今年3月、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)制度の導入という大きな転換点を迎えた。近年では、PA内の反則に見られた“三重罰”(PK、一発退場、出場停止)、延長戦における選手交代の人数が変更。古くはGKへのバックパスの禁止、オフサイドルールの追加という大変革も行われてきた。

 年次総会に先立って、毎年11月には年次事務会議が開かれることになっている。年次総会で話し合う項目についての打ち合わせの場だ。今月22日に開かれたのは、この年次事務会議。2019-20シーズンに向けた競技規則の変更について、総会で話し合うべき項目が提案された。

 IFABの発表によると、全会一致で変更が支持されたのは以下の4項目。これらの規則は来年3月の総会で変更される可能性が高そうだ。

・交代する選手は最も近いラインからピッチを離れなければならない
・チームスタッフの不正行為にもイエロー、レッドカードが提示される
・ゴールキックの際、PA外にボールを蹴り出す必要はない
・PA内で行われる守備側のFKでも、PA外にボールを蹴り出す必要はない

 それ以外にもさまざまな変更点が議論された。その一つは2017年から試験運用されていた『ABBA方式』のPK戦。先攻、後攻、後攻、先攻、先攻……という順序でPKを行うというもので、世代別代表のW杯でも導入されていたが、「手続きが複雑である」として取り下げられようとしている。

 ロシアW杯で問題になったハンドリングの反則の基準にも話は及んだ。これまでの総会で何度も議題に上がっていたが、W杯での混乱から早急な解決に向けて議論が加速化。「意図的であること」と「ハンドで不正に利益を得ること」にフォーカスし、「より正確で詳細な表現」を模索することになりそうだ。

 また、FKの壁の中に入った攻撃側の選手が守備側の選手を妨害する行為への対応、ボールが審判に当たって競技に影響が出た際にドロップボールで再開すること——なども話し合われた様子。もっとも、過去の年次事務会議ではシン・ビン(時間制限付きの退場)なども提案されたが、年次総会では採用されていない。あくまでも最終決定は、来年3月の年次総会を待つことになる。

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