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鳥栖を救ったF・トーレス「“最後の試合”だと考えて入った」

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逆転ゴールを叩き込んだサガン鳥栖FWフェルナンド・トーレス

[11.24 J1第33節 鳥栖2-1横浜FM ベアスタ]

 大激戦のJ1リーグ戦、サガン鳥栖を最大の危機から救ったのは電撃移籍で話題を呼んだFWフェルナンド・トーレスだった。今季3点目のゴールは自動降格を免れる劇的な逆転弾。試合後のインタビューでは「ゴールを決められて本当にうれしい」と満面の笑みを見せた。

「今日の試合は最後の試合だと考えて入った」。通訳はそのようにトーレスの言葉を紹介したが、本人が発したのは「ファイナル」という一言。すなわち、決勝戦という意味合いだ。勝てば自動降格を回避することができ、他会場の結果によっては残留も決まる中、ホームでの横浜FM戦に必勝を期して臨んでいた。

 背番号9には前半から多くのボールが集められたが、なかなかキックがミートせずに不発。さらにFW伊藤翔に先制ゴールを決められると、ハーフタイムの時点では残留争いのライバルが全てリードしているという状況。このままだと自動降格圏の17位と勝ち点1差で最終節を迎えるという窮地に立たされた。

 だが、後半は今夏の大型補強で加わった強力2トップが意地を見せた。26分、相手のハンドで獲得したPKを金崎が落ち着いて決めると、33分にはこの日キャプテンマークを巻いたストライカーが目覚めた。中盤でのボール奪取から金崎がワンタッチで流すと、うまく収めたF・トーレスが相手をかわして右足一閃。豪快にゴール左に突き刺した。

 このゴールが決勝点となり、鳥栖は16位以上でのフィニッシュを確定。最終節の敵地鹿島戦に向けて「もう1試合に勝たないといけないのは分かっている」と意気込んだが、他会場で14位の湘南と16位の名古屋が直接対決を迎えるため引き分け以上で残留が決定。だが、「絶対に勝たなければならない」と、この試合と同様に決勝戦の意気込みで臨むようだ。

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