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自身も3度目のJ2降格…柏MF大谷が足りないと感じた“当たり前の事”

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奇しくもJ1通算350試合の節目の試合だった大谷

[11.24 J1第33節 C大阪0-3柏 ヤンマー]

 05年、09年、そして18年。柏レイソルの3度の降格のすべてを知る唯一の選手、MF大谷秀和は「何かがひとつが、というよりはいろいろな事の積み重ね」とその理由を振り返った。

 昨季のリーグを4位で終え、今季はACLにも出場、上位争いも期待された柏だが、4度目のACLで初めて決勝トーナメント進出を逃す。リーグでも11位とふるわず、5月には下平隆宏監督から加藤望監督へ。その後も勝ち点を伸ばせないまま順位は下がっていき、J1残留黄信号となった11月の段階で2度目の監督交代へと踏み切る。

「監督が2回変わるのはあまりないですし、サッカーが大きく変わりました。その中でチームが迷いながらプレーする状況が多かった。チームとして戦えていなかった」。

 この結果を試合の中だけに求めることはできない。準備の段階で及ばない点があったと大谷は続ける。「トレーニングでできない事は試合でできないと感じました。最後に体を張るだったり、ゴールに入れる意識を持つとか、当たり前の事ですけど、トレーニングの中でその意欲を出すことができなければゲームでは出せない。日々のトレーニングを含めて足りなかったと思います」。

 過去2回の降格時は、いずれも1年でのJ1復帰を決めている柏。2回目となった10年はJ2で優勝、翌年には昇格即J1優勝という偉業を達成している。しかし、昨季J2に降格した大宮はJ1参入プレーオフに進出しているものの、甲府は9位、新潟は16位と苦戦を強いられている。柏一筋16年目のバンディエラは「J2は難しいリーグ」と淡々とした口調の中にも決意を含ませていた。

(取材・文 奥山典幸)

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