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満員のホームで無念の敗戦…大宮MF茨田陽生「下から追いかけるチームは強い」

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今季、36試合に出場したMF茨田陽生

[11.25 J1参入プレーオフ1回戦 大宮0-1東京V NACK]

 1年でJ1復帰は叶わず、大宮アルディージャのシーズンは終わった。チケットは完売し、NACK5スタジアム大宮は11858人が詰めかけた。石井正忠監督は「次に進みたかった。スタジアムでいい空気を作ってもらいながら、それに負けないようなパフォーマンスを出せなかったのは私の責任」と無念さをにじませた。

 クラブ創立20周年という節目の年。J2優勝という目標を逃し、プレーオフ3連勝でJ1復帰を目指したが、道のりは険しかった。大宮は11月17日のJ2最終節岡山戦(1-0)に勝利し、7位から5位に浮上。J1参入プレーオフでは6位東京Vに引き分けても1回戦突破が決まる状況だったが、上位チームのアドバンテージを生かせなかった。

 MF茨田陽生は「下から追いかけるチームは強い」と実感を込めた。「自分たちもプレーオフ圏外だった最終節は勝たなければいけない状況だったので力を出せたと思う。それをヴェルディにやられてしまった」と敗戦を受け止めるしかなかった。

 今季、自身は石井監督の下で新境地を切り開いた。本職はボランチだが、左右サイドハーフの位置で出場を続けて前線のコンビネーションを磨き、走力と攻撃力を高めてキャリアハイの6ゴールを記録した。

「違った自分が出せたし、石井監督のサッカーに対応できたのは自分にとって進歩だと捉えています。これを継続して質を高めていけたら」。未だ進化を続ける27歳は11年目のシーズンに視線を向け、「いい選手は揃っている。もっと自分たちで主導権を握った展開ができれば」と前を向こうとした。

(取材・文 佐藤亜希子)

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