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[東日本リーグ第7節]たまハッサーズが日本代表・田中の今季初ゴールで来年2月のクラブ選手権獲得

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今季初ゴールを決めた田中章仁

【ブラインドサッカー東日本リーグ2018 第7節】(東京・福生市営福生野球場)

たまハッサーズ 1-1(前半0-0)Vivanzareつくば

 ブラインドサッカー東日本リーグは第7節4試合が行われ、首位を走るたまハッサーズがVivanzareつくばに引き分け、リーグ戦3位以上を確定したため、来年2月に開催されるKPMGカップクラブチーム選手権への出場一番乗りとなった。

 この節の4試合目となった一戦に勝てば文句なしで首位突破が決まるたまハッサーズだったが、前半開始早々に、ここまでのリーグ戦で9得点あげていた日本代表FP黒田智成が負傷交代のアクシデントを迎える。しかし、黒田に代わってコートに立った女子日本代表の齋藤舞香が攻守に渡って安定したプレーを見せて前半を無失点でしのぎ切ると、後半18分に日本代表、田中章仁が今季初ゴールとなる豪快なゴールで先制。試合終了直前、Vivanzareの山川聖立に同点ゴールを許し、今季リーグ戦最終戦を勝ち切れなったが、クラブ選手権出場の切符を勝ち取る貴重な一振りだった。

「今日は自分が取らなきゃ」と、エースのアクシデントで攻撃的にシフトしたと田中は言う。
「(代わって入った齋藤選手は)女子代表でも中心でずっとやっている。守備に関しては、本当に安心できる選手。自分がいつもより攻撃的に出てもバランスは取れたとおもいます」

 得点場面は、最近特にイメージを持って取り組んでいたという「1人抜いてシュートという形」にうまくはめた。一度、中に行くと見せかけて縦に突破。「いつもなら慌てて打つところをミートできた」と、頭と体に染み込ませた一連のプレーにチーム全体が湧いた。

 男子相手に当たり負けせず、攻守に渡って存在感を見せた齋藤もこう語る。
「慌ただしく途中から入ったが、ブラインドサッカーではよくあること。コートの中でコミュニケーションを取りながら動揺なく試合に入れたと思います」。

 男子女子それぞれの代表で攻守の要を担う田中・齋藤両選手のプレーは「誰が出ても点を取る、戦う」というたまハッサーズのテーマを具現化するものだった。

 たまハッサーズは、12月2日に行われる最終節は試合なし。今節の結果で2位以下に勝ち点3差をつけた。総得点11、得失点差+9の圧倒的なアドバンテージを得て、最終節の他チームの結果を待つ。


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